「男性と踊る」を目標に……

子どものときからバレエを習うと、子どもたちは「バレリーナになるという夢」を胸に抱いてレッスンをするものです。大人の場合はどうでしょう? 大人バレエの夢はどんなものになるのか、少し考えてみましょう。

大人バレエの夢

パ・ド・ドゥ

パ・ド・ドゥ


1. トゥシューズを履く!
2. ヴァリエーションを踊る!
3. ソロで舞台に立つ!
4. 男性と踊るアダージオクラスを受ける!
5. 男性と踊るパ・ド・ドゥで舞台に立つ!


この5つが大人バレエの夢の道筋ではないでしょうか?

一段一段段階を登って夢を疑似体験してみましょう。

■1. トゥシューズを履く!
バレエをはじめて、まず始めに憧れるのは「いつかはトゥシューズを履きたい!」ではないでしょうか? バレエ教室の方針にもよりますが、大人の方のためのトゥシューズクラスを設けていないところもあります。トゥシューズを履くためには足裏の十分な強化が必要です。大人からはじめられた方にとって足裏の強化はとてもやっかいなもの。十分な強化がないままトゥシューズを履くと足の怪我を招く恐れがあります。それを避けるために大人のトゥシューズクラスを設けていないということがあるようです。

でもやはり履きたい!

十分な足裏の強化がなくてもステップ次第では、大人でもトゥシューズを履くことは可能です。片脚ルルヴェは避け両脚ルルヴェとピケステップにするなどのアレンジをすれば、大人でもトゥで立つことが出来ます。諦めるのはまだまだ早いです。

■2. ヴァリエーションを踊る!
バレエ作品の中に出てくる主役級のダンサーが踊るヴァリエーション。きらびやかな衣装をまとって踊るダンサーを観る度にあこがれが増します。

そこから一歩進めて、あこがれだけで終わらせずに、大人のためのヴァリエーションクラスを受講してみましょう。

定期的に行っているクラスもあれば、講習会のような形で不定期に行っているスタジオなど様々です。作品に触れる大変良い機会ですので、ぜひ受講なさってみてはいかがでしょうか? 普段のレッスンでは感じ取れなかった、踊りの深さを知ることが出来るはずです。自分に足りないものは何か、ということも実感できるので上達のプロセスが分かります。

■3. ソロで舞台に立つ!
ソロの踊り

ソロの踊り

ヴァリエーションの練習に入ったら、舞台でそれを披露したいという気持ちが湧いてきます。その気持ちを埋もらせるのはもったいないことです。舞台で踊る経験は上達への近道だと聞いたことはありませんか。確かにゴールを決めて、それに向かって突き進むプロセスは大変貴重なものとなります。舞台に立つというゴールで何が学べるのか。ワクワクするプロセスになることは間違いないでしょう。

 

■4. 男性と踊るアダージオクラスを受ける!
一人で踊るヴァリエーションの次は、やはり男性とのペアではないでしょうか? 男性にサポートされて踊るのと、一人で踊るのとでは、感覚がまるで違います。また男性と踊ると軸をつかみやすくなります。男性が正しい軸に立たせてくれるからです。自分が思っていたまっすぐと、男性が指摘する真っ直ぐは違うということを実感させられます。そして、直された軸の方が断然立ちやすいのです。これがやみつきになるのです。男性ダンサーによるアダージオクラスで、サポートされる醍醐味を是非味わっていただきたいと思います。

グラン・パ・ド・ドゥ

グラン・パ・ド・ドゥ


■5. 男性と踊るパ・ド・ドゥで舞台に立つ!
アダージオクラスで男性のサポートを体験できたら、次のステップは舞台でのグラン・パ・ド・ドゥ (男性と一緒に踊る、アダージオ・男性ヴァリエーション・女性ヴァリエーション・コーダ、この4つで構成される踊りのこと) を踊ること。

これがクラシックバレエの最終地点です。クラシックバレエの名作はこのグラン・パ・ド・ドゥで踊りが締めくくられます。グラン・パ・ド・ドゥの踊りは、本当に華やかですばらしいものばかりです。それを舞台で観る立場ではなく、踊る立場になる。大人からはじめられた方達にとって、男性と舞台に立つなんてことは「夢のまた夢」と思われる方も多くいらっしゃることでしょう。ですが、大人からはじめられてグラン・パ・ド・ドゥを舞台で踊っている方がいらっしゃるのも事実。躊躇なさらずに、自分の新しい未来を切り開かれてはいかがでしょうか?

大人バレエの夢。最終的には男性と踊っていただきたい! 男性と踊る楽しさは一人で踊るときのそれと大きく違います。本当に楽しいのです。その楽しさを味わってみてはいかがですか? 今までとは違ったご自身に、そしてバレエの醍醐味に触れることが出来ると思います。



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