VRのチケットを買い求めるには
駅に並んだ緑色の自動券売機。フィンランド語、スウェーデン語、英語の三カ国語対応なので、ガイドに従って操作を進めてゆけば誰でも発券できる
券売機から発券された切符の例。ネット予約の場合も、QRコードがメールで送られてくる
ただしフィンランドの列車は、クリスマスや夏至前後など多くの人が一斉に帰省する特別シーズン以外は、まずめったに満席になることはありません。また、ネット予約のメリットは、60~7日前の購入で日に応じて若干の割引があるのと、予約時点での空席から自由に座席指定ができる点。直前予約で席にこだわらないのであれば、何かと不安なネット予約にすがる必要もないと言えます。
ヘルシンキ中央駅構内にある切符案内窓口。整理券をとって番号が呼ばれるまで待とう
なお、切符は6~16歳は子供料金、大学生以下は学生料金となります。ただしこうした一般券以外を買う場合は、車内での切符検察の際に英語表記のある身分証明書(学生なら国際学生証)を提示する必要があるので携帯しておきましょう。
座席は全席指定席であることをお忘れなく
座席には頭部用クッションが付いていたり、コンセントやゴミ袋が設置されていたりと、快適な旅をサポートしてくれるアイディアにあふれている
全席指定とはいえ、満席が珍しいことからも、良い空席があればふらりと座ってしまう人が多いゆるさもフィンランドならでは。特に車内で切符購入する予定ならば、ひとまず空いている席に着席して、車掌さんが回ってくるのを待っていればOK。もしそれまでに席のチケットを持った乗客が現れたら、すぐに席を譲りましょう。逆に、自分が予約したはずの席に上記の理由で先客が座っている場合もあるので、その時はチケットを見せて平和的に交代してもらいます。
実はしばしば、同じプラットホーム内に行き先の違う2つの列車が同時に待機していることがあり、違う列車に乗ってしまうというトラブルがときどき起こります。案内表示に注意を払い、不安なときはなんでも駅員さんに確認するのが安全策といえます。
最終ページでは、一度は体験してみたい夜行列車と、長距離バスのルールについてご紹介!