金沢だけじゃないぞ! 石川の魅力
2015年春に開業する北陸新幹線。東京駅から金沢駅までは約2時間30分と北陸が近くなります。茶屋街に近江町市場、21世紀美術館に兼六園と金沢は魅力的な町ですが、ホテルに泊まって寿司を食べるだけではもったいない! 金沢発の石川県「行かなきゃ損!」な民宿2軒をご紹介しましょう。民宿とはいえ侮るなかれ! どちらの宿も旅館を凌ぐ料理のクオリティです。その腕は地元住民も認めるところ。つい先日のNHKでも、石川県を代表する宿として2軒そろって紹介されたところです。
さあ、先ずは能登島の島宿から。
島へ
JR金沢駅から、特急サンダーバードに乗って最寄りの和倉温泉駅まで約1時間(一日に数本しかありませんのでご注意を)。通常の普通電車でも2時間かからずに到着します。和倉温泉駅までは宿の送迎車をお願いしておきましょう(要予約)。宿がある能登島へは能登大橋を渡ります。島は周囲約70キロ、人口約3千人。この能登大橋は本土と島を結ぶ二つの橋の一つで、この橋の開通で多くの観光客が訪れるようになりました。
宿がある向田(こうだ)は、島のオヘソとなる中心地区。島の見所を巡るにも便利な立地です。 宿の隣は何と神社。その名は「伊夜比め神社」。「伊夜」とは「素晴らしい」という意味があるそうで、直訳すると「素晴らしい女性の神社」ということに。御利益ありそうですね。
トーチャンとカーチャンの宿
今晩の宿「島宿せがわ」は、ご夫婦が切り盛りする4室の民宿。お互いを「とーちゃん、かーちゃん」と呼び合い、夫婦漫才のように息もぴったり。公式ブログ「島のととかか日記」もチェックしてみてくださいね。島での生活が生き生きと綴られています。宿の玄関には豪華な化粧廻しをつけた力士の写真が。胸板が厚いなかなかの男前。実はトーチャンは元相撲の力士。コスプレではありません! 今では少年相撲の熱血指導者でありますが、お客様には優しいトーチャンですのでご心配なく。
もともと酒類販売店兼食堂だった家を継ぐかたちで、カーチャンと一緒になって宿を始めたそう。このカーチャンが小柄ながらに超パワフル。料理やお酒を手に右に左に動きまわるカーチャンは、どこかに飛んでいってしまいそうなほど元気。
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