神楽坂の夜は長いから

和可菜

石畳が光る夜の神楽坂

夜の神楽坂は何とも艶っぽい。薄暗い石畳の裏路地に歩けば、誰かとすれ違うだけでドキドキします。でも相手をしてくれるのは猫だけだったりして。花街だった頃の面影を残しながら、今では人気の飲食店エリアとなりました。

おしゃれなフレンチレストランやスペインバル。ニ次会そして三次会。入るお店には困りません。「あー、そろそろ終電の時間か。帰りたくないな……。」こんな心の叫びが聞こえてくるようですね。 

そんな神楽坂の夜を愛して止まない皆さん。神楽坂に旅館があるのをご存知でしたか? 実は根っからの夜の覇者は旅館に泊まっているのです。次の日は旅館から出勤なんて粋ですね。さあ、ご案内しましょう。

 

和可菜

早稲田通りから入る路地

早稲田通り側から宿に向かおうとすると、猫専用でしょうか!? という程の細い路地(兵庫横丁)を通ることになります。看板も何も出ていませんのでご注意を。

場合によっては大久保通り側から向かったほうが、分かりやすいかもしれません。住所をメモしたものを持参するか。携帯の地図アプリに登録しておくことをオススメします。

 

我が家に帰るように

和可菜

灯りのついた表札が目印

深夜に到着すると玄関に灯りが一つ。民家と同じく街に馴染んでいますが「和可菜」という表札は出ていますので、格子戸を抜け玄関の引き戸を開けてみましょう。時には女将さんより先に飼い犬と飼い猫が可愛らしくお出迎えなんてことも。
  
予約時には到着時間を聞かれますので伝えておきましょう。24:00位までであれば起きて待っていてくれますし、初めての場合はお風呂の世話などをしてくれます。ただ、あまり遅くなる場合や常連さんの場合は置き手紙だけ先に休んでしまうこともあるそうです。

 

和可菜

小じんまりと清潔な和室

宿は女将さんが切り盛りする二階建ての木造旅館。客室は4室のみです。洗面所とお風呂場とトイレは共同。鍵を掛けられますので貸し切りとなります。

お風呂も追い焚き式なのでいつでも熱い湯に浸かれます。そうは言っても木造旅館。深夜の物音は響きますのでお静かに。 

 

和可菜

懐かしい装いの洗面台とお風呂

男性なら着替え以外は手ぶらでも大丈夫。歯ブラシも髭剃りも付いていますから。女性ならばメイク落としや化粧水などのお泊りセットは必要かもしれませんが、部屋には清潔で着心地の良いパジャマが入っているので安心です。

 
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