コード譜作成専用の画期的ソフトも誕生
Finaleのような正統派、譜面作成ソフトがある中で、先日、異色ともいえる非常にユニークなソフトが誕生しました。Clover Chord Systemsというこのソフト、Clover Japonという日本の小さなベンチャー企業が、開発したソフトなのですが、「画期的!」と話題になっているのです。それは、なぜか。実は、このソフト、いわゆるバンドスコアなどで使われるコード譜、マスターリズム譜専用の譜面作成ソフトとなっており、汎用的な譜面作成は得意としていません。ただし、コードを入力していく上で徹底的な効率化が図られており、信じられないほど高速に入力していくことが可能です。
また、リズム入力においても、従来の譜面に音符をマウスで1つずつ貼り込んでいく方法とは異なり、まるでドラムマシンに入力していくような感覚で、マトリックス入力していけば、音符が入力されるのです。これなら、音符がピンと来ないひとでも、直観的な入力が可能なので、非常に便利ですね。
スピーディーに入力できるだけでなく、ソフトが極めて軽いというのも大きな特徴です。なんといっても、このソフト、ファイルサイズが1.2MBとフロッピー1枚分というコンパクトさで、スッキリしているのです。もちろん、その分、さまざまな機能をカットしてしまっているわけですが、そこが割り切った考え方であり、気持ちよく感じます。そもそも譜面ソフトには常識のMIDI機能すらないのですから……。
ネックは現状対応しているのがMacのみであること。Windows版開発の準備はしているようですが、なにぶん小さな会社なので、まずはMac版がある程度売れて開発資金が入手できたら着手するとのこと。ぜひ、頑張ってもらいたいところです。
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