フィンランドのロック&アイスホッケー界では言わずと知れた
名物日本人オーナーの創業した日本料理レストラン

内観

店内は日本の和食亭を彷彿とさせる雰囲気。グループでの会食にはお座敷席も人気

ヘルシンキのカンッピ地区の外れにある「歌舞伎(Ravintola Kabuki)」は、フィンランドで最も歴史が古く知名度の高い和食レストランのひとつ。1988年の創業以来、今日まで客足が絶えることはなく、営業時間はいつでも地元客や日本人客で賑わっている予約必須の人気レストランです。

店内2

店内には、創業者アキさんを慕っていたアイスホッケー選手やロックミュージシャンとの思い出がちりばめられている

実はこのレストラン、とりわけフィンランドのロックミュージック界そしてアイスホッケー界の一線で活躍する著名人たちが長く愛し、足繁く通い続けてきたお店として知られています。レストランの創業者は、1970年代にヘルシンキに移住してきた、「アキ」の愛称で知れ渡る日本人男性の高山さん。アキさんは、自身が熱狂的なフィンランドロックとアイスホッケーファンであったことをきっかけに、国の壁を凌駕する行動力と人柄の良さで国内の一流ミュージシャンやホッケー選手との交友を深めていきました。

彼が経営するレストラン歌舞伎には、日本からやって来るフィンランド・ロックファンや、交流のあった現地の著名人たちも数多く通うようになり、今でも店内には選手たちが寄贈したサインやユニフォーム、思い出の写真などが飾られています。またお店が20周年を迎えた際には、祝賀パーティと称してお忍びライブが開催され、その場にはなんとフィンランド・メタル界の寵児アリ・コイヴネンや人気ロックバンドHIMのメンバーも駆けつけたのだとか。

このように長きにわたって現地の業界人たちと心の交流を続けてきたアキさんでしたが、2010年に他界し、その訃報はフィンランドのメディアでも報じられたと言います。現在は、このような父の後ろ姿を誇らしく見つめてきた娘のマリエさんがお店を受け継ぎ、2代目オーナーとしてお店の味や雰囲気を守り続けています。

バリエーション豊かで奇をてらわない和食メニューの数々

料理

ランチ定食の例。寿司以外にも魅力的な日本の味がいくらでもあることを、20年以上も前からヘルシンキ市民に伝え続けている

歌舞伎のメニューリストに並ぶのは、昔ながらの日本家庭の食卓を再現したようなスタンダードな人気メニューばかり。味付けも、現地人の味覚をうかがうというよりもこれこそが日本食!と言わんばかりの、まさに私達が慣れ親しんだ家庭の味です。

酒

日本の銘柄のビールや日本酒なども豊富。夜は居酒屋のようにくつろぐこともできる

ランチは日本の大衆食堂でいただく定食のように多品目で、アラカルトメニューには、居酒屋を彷彿とさせるような気軽なつまみメニューも並びます。またテーブル席・お座敷席ともに、フィンランドではとても珍しい焼肉やすき焼きが可能なバッテリー付きのちゃぶ台も用意されていて、グループでわいわい食卓を囲むのにもぴったり。まさに日本の食生活にごく自然に根付いてきた「美味しいものをみんなで食べる喜び」の素晴らしさが、海の外で改めてしみじみと感じられる場所なのです。

旅行中の立ち寄りはもちろん、ビジネスや会合などで現地の人を日本流にもてなしたい時にとても喜ばれるお店として、ぜひチェックしておいてくださいね。

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Ravintola Kabuki (歌舞伎)
住所:Lapinlahdenkatu 12, 00180 Helsinki
TEL:+358 9 694 9446
アクセス:カンッピショッピングセンターから徒歩約10分
営業時間:月~金曜11:30~14:00, 17:00~23:00、日曜16:00~23:00
定休日:土曜
平均価格:アラカルト3.5~12.5ユーロ、メイン11~21ユーロ、
ランチ7.5~16.5ユーロ、ドリンク3.5ユーロ~

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