ファスティング(断食)は復食期(回復期)が肝心
ファスティング(断食)は復食期がカギとなります
その中でも特に気をつけなければいけない時期は「復食期」です。ファスティング中は空腹を感じることがなく継続できた場合も、ファスティングが明けてからは、気持ちが焦り、急いで普段通りのお食事に戻してしまう人もいます。
しかし、胃腸がお休みをしていた後に突然普段のお食事をしてしまっては、当然不調になってしまったり、リバウンドしやすい状態になってしまい、結果、頑張ったファスティングが復食期の過ごし方によって、「失敗」に終わってしまうのです。
せっかく正しく行い、クリーニングされた体内。雑にものをつめてしまうことがないよう、ゆっくり慎重に胃をならしていきましょう。
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復食期の回復食は何を食べたらいいの?
ファスティング明けは重湯から
また、3日間以上のファスティングをした場合は、3日間の復食期が必要となります。復食期2日目からは、野菜や豆類、きのこ類なども加えたおかずとお粥を頂くとよいでしょう。また日頃からフレッシュジュースやスムージーを手作りしている人は、それらを復食期の食事や間食として摂りいれるのもよいでしょう。
2日目からはおかずを頂けるとはいえ、ゆっくりよく噛んで、徐々に量を増やしていくようにしましょう。
ファスティング後の復食期3日間メニュー例
断食明けは、とにかく慎重に徐々に固形物に戻していきましょう
- 1日目朝:白米の重湯
- 1日目昼:白米のお粥、具なしの味噌汁
- 1日目夜:白米のお粥、具なしの味噌汁
- 2日目朝:手作りスムージー、生姜白湯
- 2日目昼:白米のお粥、豆腐の味噌汁、梅干し
- 2日目夜:玄米のお粥、ワカメとなめこの味噌汁、豆腐の野菜餡かけ
- 3日目朝:野菜たっぷりのお味噌汁
- 3日目昼:玄米のお粥、大根の味噌汁、納豆
- 3日目夜:玄米リゾット、キノコと野菜豆乳シチュー、サラダ
具材は細かく切り、ゆっくりよく噛んで頂きましょう
3日間の回復食が終わったらようやく普段通りの食事です。ただし、普段通りとはいえ、今まで休めていた消化器官を突然酷使させるような食事の仕方は厳禁です。ここで一気に食べ過ぎてしまうと、腸閉塞など、何らかの健康トラブルを起こしてしまう可能性もゼロではありません。
バランスのいい和食を心掛け、出来る限りゆっくり少量を良く噛んで頂くことを心掛けましょう。
ファスティング後は五感が研ぎ澄まされる
心身ともにデトックスができるファスティング
一口ずつ噛み締める中で感じる、食事を頂けることに対しての感謝の気持ち。作ってくれた方の苦労……。そんな中で、改めて食に対しての意識が変わることでしょう。意識が変われば食べるものが変わってきます。
戦後を生きた日本人がそうであったように、一度飢餓状態を体験した人は、決して食べ物を粗末にすることはありません。過食への罪悪感もとりわけ強いことでしょう。
飽食の限りをつくし、体にも脳にも大きなダメージを与えていた人も、ファスティングを行うことで、こういった意識がガラリと変わります。心身に与えるファスティングの効果はいうまでもありませんが、自分の生き方をもう一度原点から見直すきかけになるという点も、ファスティングを実施する意味として見逃せません。
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