人生の一大事「ライフイベント」のストレス
たとえめでたい結婚でも、劇的なライフイベントにはストレスがつきまとう
ストレスが起こる原因には、大きく分けて2つの種類があります。一つは、「ライフイベント」と呼ばれるもの。結婚、離婚、死別、就職、解雇、出産などのように、人生のなかで起こるさまざま出来事(イベント)をさします。
ライフイベントの場合、その出来事が劇的であるほど、ストレスも強くなる傾向があります。
以前の記事で、ホームズとレイによる「社会的再適応評価尺度」をご紹介しました。ここでは、ストレス度の高いライフイベントの上位5位内に、パートナーや家族との死別、離婚、別居、刑務所拘留、ケガ・病気が入っています。どれも、卒倒しそうなほどの大事件ですよね。また幸せな出来事であるはずの「結婚」も、なんと7位に入っています。たとえ楽しいことでも、そのイベントが大きくて刺激が強い場合、ストレス度が高くなることが分かります。
日常の小さなイライラ「デイリーハッスル」
家庭、仕事、人間関係……エンドレスで湧いてくるデイリーハッスル
デイリーハッスルには、どんなものがあるでしょう? 人それぞれではありますが、一般的には、こんなケースに心当たりのある人も多いのではないでしょうか?
・妻(夫)がいちいち嫌味を言う
・子どもに何度注意をしても、守ってくれない
・上司の話し方、注意の仕方がムカつく
・夫(妻)が話をちゃんと聞いてくれない
・隣の家の騒音が気になる
・会社までの通勤距離が長すぎる
・片づけても片づけても、家族が部屋を汚す
・姑が家事の作法をいちいちチェックする
……このように、デイリーハッスルを数え始めたら、きりがありませんね。