ヘルシンキの玄関口で人々を出迎え見送る、4人の石像ルーキー
街の玄関口となる駅舎でこの石男たちに出迎えられると、ヘルシンキに着いたことを実感してとほっとするという市民も
現在のヘルシンキ中央駅舎は、20世紀はじめにエリエル・サーリネンという当時の人気建築家によって設計されました。けれど、駅舎の壁と同じ花崗岩で一続きに作られたかのように見えるこの石男たちは、『カレヴァラ』の編纂者リョンロットの記念碑の作者と同じ彫刻家、エミル・ヴィクストロム(Emil Wikström/1864-1942)が手がけ、1914年に完成したものです。
当時はアール・ヌーヴォ−建築の黄金期だったので、駅舎にも何かしらインパクトのある装飾が必要とされていました。サーリネンは、当初ここに熊のモチーフを加えたいと考えていたようですが、結果的に、花型芸術家として活躍していたヴィクストロムのデザインした4人の石男を採択し、制作を委ねたといいます。
4人の石男たちは、いまや国鉄VRのイメージキャラクターとして大人気
■設置場所:ヘルシンキ中央駅舎正面口
■アクセス:ヘルシンキ中央駅南口出てすぐ
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