産後に気分が落ち込むママへ
産後の体調はいかがですか? 出産も順調で赤ちゃんの健康にも気にかかることはなくても、待ちに待っていた赤ちゃんとの生活が始まって幸せなはずなのに、涙がポロポロ出てきてしまうことはありませんか?
産後の女性は心も体も不安定な状態で、昼夜休みなしの赤ちゃんのお世話がスタートします。産後の女性の心と体の状態を理解し、自分のペースをつかんで育児に取り組んでいくための方法を考えていきましょう。
<目次>
- 産後精神的に落ち込むのは、体内のホルモン環境の劇的な変化が影響
- 産後うつへの対処方法:何が一番つらいか整理し、対応策を
- 産後うつへの対処方法:やるべきことを視覚化すると意外にスッキリ
- 産後うつへの対処方法:体内時計に目を向けてみましょう
- 産後うつへの対処方法:赤ちゃんと一緒に、まずは近所の散歩から
- 産後うつへの対処方法:赤ちゃんを預けてリフレッシュ!
- 産後うつへの対処方法:赤ちゃんにたくさん触れよう
産後、精神的に落ち込むのは、体内のホルモン環境の劇的な変化が影響
生後10日たった赤ちゃん。2ヵ月を過ぎると、周りの働きかけに対する反応や表情が豊かになってきます。
「育児に自信が持てない」「赤ちゃんのお世話をする気力がない」といった感情は、心のSOS。出産した病院、産後の家庭訪問に来た助産師さんや保健師さん、地元の保健センターなどが相談しやすい窓口です。専門の相談・医療機関を紹介してくれる場合もあります。気軽に相談してみましょう。
次に、自分でできる気持ちの切り替えの方法、生活リズムの整え方をみていきましょう。
産後うつへの対処方法:何が一番つらいか整理し、対応策を
産後の体調不良を強く感じる場合、子宮の回復が順調でないなどの要素が隠れているケースも。産後1ヵ月健診を待たずに、出産した病院に電話で相談してみましょう。1日中、授乳やオムツ替え、抱っこと赤ちゃんのお世話で休む暇がなく、世間と切り離されたような感覚は、誰もが少なからず持つものです。無理をため込まないよう、パートナーとの家事育児分担を、産後間もない怒涛の時期にこそ話し合いましょう。地域の産後家事援助システム、上の子の面倒を見てもらうための一時保育なども利用してみると、地域の子育てを通したつながりを築いていくきっかけにもなります。
産後うつへの対処方法:やるべきことを視覚化してみる
あれもこれもやらなきゃ! やりたい! と頭の中で考えていると、実際よりも多くやるべきことがあるように思えます。1日単位や週単位のToDoリストをつぶしていくと、赤ちゃんのお世話だけでも大忙しにもかかわらず、自分で思っているより色々なことができていることに気づけます。産後うつへの対処方法:体内時計に目を向けてみましょう
赤ちゃんのリズムに合わせて過ごし、赤ちゃんが眠っている時には横になって体を休めましょう。その中で、少しだけ体内時計を意識してみてください。朝決まった時間にカーテンを開け、赤ちゃんと一緒に朝日を浴び、外の明るさを感じる。朝昼晩、おおよその時間を決めて、3度の食事をとる。これらは、生活のリズムをつかみ、体調を回復させる基本となります。産後うつへの対処方法:赤ちゃんと一緒に、まずは近所の散歩から
赤ちゃんを育てているという共通項で、心の距離がグッと近づくもの。赤ちゃん同士も刺激を受け合う様子が見られます。
親子が集う場、赤ちゃんと一緒に参加できる講座などに参加してみるのもおすすめです。友だちを作ろうと気負わなくて大丈夫! 様々な月齢の赤ちゃんを見て「ちょっと前まであんなにフニャフニャしていたなあ」「もう1~2ヵ月すると、あんなこともできるようになるのかな」などと思いを馳せるのも楽しいですよ。お母さん同士、共通の悩みや解決のヒントが、共有できる場です。
産後うつへの対処方法:信頼できる人に赤ちゃんを預けてリフレッシュ
生後3ヵ月もすると授乳のリズムもできてきて、2~3時間、人に預けることもできるようになってきます。「だんなさんに頼んでも、ちゃんとお世話できるかしら」と思っても、案ずるより産むが易し。頼れる人がいない方が、男性も育児の潜在的能力を発揮するもの。保育園や託児所の一時保育や、ファミリーサポートセンターのシステムも利用して赤ちゃんをしばし預け、なかなか行けなかった美容院に行ったり、ガチガチに凝り固まった体をマッサージでほぐしてもらったり。費用をかけるぐらいならと我慢しがちですが、リフレッシュできた後の笑顔は、赤ちゃんやご家族も喜んでくれますよ。
産後うつへの対処方法:そして、赤ちゃんにたくさん触れましょう
赤ちゃんにたくさん触れることは、赤ちゃんだけでなくお母さんの心も癒します
効率の良さや生産性が重視される現代の世の中で、子育てはそれらと対照的です。手間ひまをかけ苦心したことが、いつどんな形で返ってくるかこないのかも分かりません。でも、目の前の赤ちゃんは、お母さんの声と触れてもらうぬくもりを、しっかり感じています。最初のうちは寝るか泣くかだけだった赤ちゃんは、これからますますかわいくなっていきます。どうぞ上手に息抜きをして、赤ちゃんの大変化を受け止めていってくださいね。
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