ジャスミン
ジャスミンの香りとフレグランス
ジャスミンはモクセイ科、ソケイ属:(学名: Jasminum)の植物の総称で、世界で300種ほどあるようです。日本では5月~6月にツル状の枝に小さい薄紅色のつぼみと、開花すると白い花をつける園芸種で耐寒性がある、はごろもジャスミンが良い香りを放ちます。ジャスミン・サンバックを使った、ジャスミン茶で香りを覚えている方も多いはずです。フレグランスの原料となるジャスミンは、学名がジャスミン・グランディフローラムと言い、ロイヤルジャスミン(大花ソケイ)と言われる花が大きく明け方に咲く種類です。可憐な花姿とは少し違い、その香りは意外なほど強く、妖艶な印象も含んでいます。清楚で上品な印象と内に秘めた女性ならではの魅力、その二面性を持つジャスミン系のフレグランスをご紹介しましょう。
1930年に発売された名香:JOY ジャン・パトゥ
数十年前までは、香水と言えば「JOY」と言われるほどの名香。その香調は貴重な天然のジャスミンとローズがタップリと使われ、透けるような女性の肌にも似て、上品なフローラルブーケの香りです。
近年はオードパルファンやオードトワレが日常的に使われるようになってきましたが、天然のジャスミン原料を色濃く感じられるParfum(香水)の「JOY」は、大人の女性なら一度は身にまといたい香りです。
ブルガリ モン ジャスミンノワール オードパルファム
ブルガリ モン ジャスミンノワール オードパルファム
イタリアンジュエラーならではの、確かなる威光とラグジュアリーが際立つ「モン ジャスミンノワール」はフレッシュでルミナス。ジャスミンの花の最も輝ける側面を表現しています。
ブルガリ モン ジャスミンノワール オードパルファム 50ml
1万710円/ブルガリ パルファン事業部(03-5413-1202)
セルジュ・ルタンス アラニュイ
セルジュ・ルタンス アラニュイ
ムスクやホワイトハニー、クローブの持つスパイシーな香りをシンプルかつ大胆に組み合わせ、遠くからは爽やかな印象を、近づくにつれて力強く、「熱くまで感じるジャスミンが香る夜」が表現されている香りです。
セルジュ・ルタンス アラニュイ 50ml 1万500 円
小さな白い花姿が清楚なジャスミンですが、香りは小さい「蛾」のオスがメスを誘引するフェロモンに似た成分があり、受粉へ誘うとか。ローズとはまた違った、女性の魅力を引き立てるすばらしいジャスミンの香りを取り入れてみてはいかがでしょう。