自然の要素が織りなす神聖さに満ちた、復活礼拝堂
ステンドグラスの代わりに祭壇を輝かせるのは、外からの太陽の光と森のシルエット
礼拝堂正面に架けられた金色の十字架にも、ツタのレリーフがからまっている
扉の取っ手や入口のガラスなどにも繊細な植物のモチーフが施されていて、オリジナルランプの形状も水のあぶくのよう。そこにはキリスト教が伝わる以前から自然への畏敬の心を大事にしてきた、フィンランドならではの自然信仰の思いも汲み取れる気がします。
<DATA>
■Ylösnousemuskappeli( ウュロョスノウセムスカッペリ)
住所:Hautausmaantie, 21, 20720 Turku
TEL:+358 40 341 7530
アクセス:マーケット広場から市バス9,12番で10分「Uusi hautausmaa」下車すぐ
※開館時間は事前に要電話確認。日・月曜は閉鎖
自然光に浮かびあがる木のぬくもり、聖ヘンリー・エキュメニカル礼拝堂
未塗装の木のぬくもりに包まれた礼拝堂の内部。スリットからの自然光で、奥行きあるユニークな姿がくっきりと浮かび上がる
船をひっくり返したような形状の建物の外壁を覆うのは、周囲の松林の色に溶け込む銅板。そして内部には塗装のなされていない美しい松材が張りめぐらされ、一本の木の内側に迷い込んできたかのような不思議な心地に満たされる、奥行きある空間が続いています。
奥の祭壇が光り輝いて見えるのは、両サイドから太陽光が漏れこんでいるから。復活礼拝堂と同じく、ここでも自然の光が建物の重要な要素となっているのです。また、この礼拝堂はアート・チャペルとも呼ばれ、冠婚葬祭の儀式だけでなく、アート作品の展示や、コンサートの用途でも利用されています。
<DATA>
■Pyhän Henrikin ekumeeninen taidekappeli
( プュハン・ヘンリキン・エクメーニネン・タイデカッペリ)
住所:Seiskarinkatu 35, 20900 Turku
TEL:+358 2 265 7777
アクセス:マーケット広場から市バス54番で約15分「Meri-Karina」下車すぐ
開館時間:火~金曜11:00~15:00(5~8月は16:00まで、木曜は年間18:30まで)、土・日曜12:00~15:00
休館日:月曜(5~8月は月曜も開館)
心安らぐ日本の味と文化の発信拠点、やすこの台所
店内には、飲食テーブルだけでなく、ありのままの日本文化を伝える道具やインテリアがずらりと並んだスペースも
旅先では、現地ならではの味をめいっぱい楽しみたいいっぽうで、どうしても無性に故郷の味が恋しくなる瞬間が訪れるもの。そんなときにオーナーのやすこさんが、慣れ親しんだ「日本のお母さんの味」と、本物の日本文化を伝えるインテリアや道具などとともに優しく迎えてくださり、旅疲れをほっと癒してくれますよ。
※「やすこの台所」の詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。