マンションの売却/マンション売却の基礎知識

売却VS賃貸 結局どっちがいいの?【1】(2ページ目)

せっかくマンションを購入したのに、不測の事態が発生。そんなとき、マンションを貸しますか?売りますか?それを数字だけのシュミレーションで決めてませんか?シリーズで売却vs賃貸について解説します。

千葉 由里

執筆者:千葉 由里

マンションの買い替え・売却ガイド

貸せばいい、はそう簡単でもない

不況の時代、いったん賃貸にしておくのがよさそうにも思えるが…

前ページでは、メリットとデメリットを細かく挙げてみましたが、簡単にいうと、賃貸の場合は資産を所有し続けることができるうえ、継続的な収入を得られる可能性があるため、例えば本業でつまづいても別に定期収入が得られるという安心感があります。

反面、物件を所有し続ける以上、煩雑な手続きや維持管理が必要であることと、景気悪化などの経済状況などにより、借り主がずっと決まらないという空室のリスクを抱える可能性があります。この場合、ローンを借り入れている場合は、維持管理費とローンで赤字を抱えてしまうこととなります。
また、原状回復や修繕でのトラブルや、貸室での事件や事故など、不測の事態が発生しないとも限りません。
要するに、賃貸の場合は数字には表れてこない、煩雑で判断の必要な場面や心理的負担が伴うというの側面もあるのです。

一方、売却の場合は、手離れが良く、その時点で損益が確定できるので非常にシンプルな反面、売る時期を慎重に見極めないと長い目で見てみると大きな損となる可能性もはらんでいます。そのため、景気がいいといわれる時期を逃してしまうと、長期戦で臨む必要性もでてきます。

さて、次回は引き続き「売ったほうがトクな立地」「貸したほうがトクな立地」という観点から、売却にするか賃貸にするかの検証を行っていきたいと思います。
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