長距離移動の動物観察バスツアー
氷河の町カラファテから飛行機で1時間半。動物の宝庫、バルデス半島観光の拠点となるのがトレレウ空港です。この空港、外観がまるで水族館!そう、これから向かうバルデス半島は、クジラやシャチ、イルカにアザラシにペンギン…といった、水族館の人気者たちが自然に暮らしている、世界でも有数の動物生息地。まず空港から1時間くらいで、プエルト・マドリンというバルデス観光の拠点となる街に到着です。一晩寝て、翌朝早くバスに乗り、ひたすらどこまでも広がる草原の中を走ります。途中、パタゴニア特有の動物達が顔をのぞかせます。が、かなり目を凝らしていないとわかりません。なんせ広すぎるのです。
プエルト・ピラミデでクジラ
ひたすら走ること約2時間ほどで、最初の観光スポット、プエルト・ピラミデに到着。ここでは船に乗ってクジラウォッチングです。環境保護の観点から、一度に二艘の船しか海に出てはいけないのでハイシーズンには乗船順番待ちが発生するほど。ここは海の色が本当に美しく、クジラなしでも素敵な場所。満員の船には、クジラをよく見ようとカメラを構えた各国の観光客が舟べりにびっしり押し寄せます。ベストポジション確保には早めに乗り込まないと!
親子クジラに感激
船が動いて間もなく、沖の方にクジラのジャンプを確認。割とすぐに現れたので、一同、大感激です。11月下旬はちょうど授乳期だそうで、親クジラの側には子クジラがいて、ときどき母さんの下をもぐったり、親子でしっぽ(?)を水面にバタバタさせたりしていて、なんとも微笑ましかったです。カレタ・バルデスでアザラシとペンギン
そしてまたバス移動…。とにかく広いパタゴニア。観光スポットから次のスポットへの移動が、なかなかに大変。今度はゾウアザラシの生息地です。下車後、遊歩道を少し歩くと、早速ゴロゴロ寝そべるアザラシの巨体が海辺に!双眼鏡を駆使してアザラシの表情を見ると…とてもユニークで気持ちよさそうな日向ぼっこシーンでした。ここも小一時間で後にし、次は近くのペンギン生息地へ。ペンギンたちは、人がいる柵のすぐ向こうにヨチヨチと歩いていてとても可愛いかったです!盛りだくさんの動物観察…この日の走行距離、なんと400キロ!さすが、奈良県と同じくらいの面積があるバルデス半島です。大移動の苦労を覚悟して挑みましょう。
■バルデス半島
場所:ブエノスアイレスから約1,400km
アクセス:トレレウ空港から車で約1時間
※データは記事公開時点のものです。