イプセンの作品を上演しているオスロの国立劇場
ノルウェー王宮の手前、カール・ヨハン通りの南側にあるオスロ国立劇場は、1899年に完成した、ノルウェー最大の劇場です。ノルウェーが生んだ「近代演劇の父」、ヘンリック・イプセンの作品を主に上演しています。ヘンリック・イプセン──。ノルウェーの劇作家で、詩人、舞台監督でもある偉大な人物です。近代演劇を創始したことから「近代演劇の父」とも言われています。イプセンの名前を聞いて、「人形の家」や「ペール・ギュント」といった作品名が浮かんだ人もいるかもしれません。イプセンは、世界で最も盛んに上演が行われている劇作家の一人なのです。
そのイプセンの作品を主に上演しているのがオスロの国立劇場。カール・ヨハン通りの西端近く、王宮から徒歩5分ほどのところにあります。ここでは、隔年で、世界各国の劇団がイプセンの作品を競演する「イプセン・フェスティバル」も開催されています。
クリーム・イエロー色の建物は、1899年に完成したネオ・ルネサンス様式です。建物に向かって左側に立つ像は、ヘンリック・イプセン。うつむき加減のイプセンとは対照的に、右側には、ノルウェーの文学者、ビョーンシャーネ・ビョーンソンの像が、胸を張って立っています。
館内の見学には予約が必要ですが、ロビーには自由に入れます。ロビーには売店もあり、Tシャツなどのイプセン・グッズもあるようですよ。
■オスロの国立劇場
住所:Johanne Dybwads Plass1
公式HP:http://www.nationaltheatret.no
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