白色なのに青色LEDと同じ効果がある理由とは?
白色LEDが、青色LEDと同じようにクリプトクロームを活性化させ、皮膚のIGF-1を増やすのはなぜでしょうか。その理由は、白色LEDの白色がどうやってつくられているかに深く関係しています。方法は大きく分けて3つあります。
- 光の三原色である、赤・緑・青のLEDを利用してつくる。三色の頭文字からRGB発光とも呼ばれる
- 紫外発光のLEDとRGBの蛍光体でつくる
- 青色LEDと黄色の蛍光体でつくる。現在はこれが主流
最後の3は、青色の波長をもった光と黄色い蛍光が組み合わされたものです。この方法でつくられた白色LEDなら、青色と同じようにIGF-1増やしの効果が期待できるのです。店頭の白色LEDがどのようにつくられているか、売り場で詳細を尋ねてみるといいでしょう。
というわけで、青色LEDよりもっと手軽に毎日の生活で使用できる、白色LED。
ご自宅への導入を検討してみてはいかがでしょうか。
髪の毛以外にも「青」にはこんな効能が
最後に、今回の話の出発点となった「青」にまつわるトリビアをご紹介しましょう。古今東西、「青」には抗不安効果、鎮静効果があることが知られています。
ブルージーンズの効能は私たちの研究にもつながりがありました
また、2000年頃、イギリス北部の地方都市・グラスゴーの一部の通りで、夜間のファンタジックな演出効果を狙って街灯をすべて青色にしたところ、ひったくりやけんかなどの犯罪件数が年間およそ1万件も減少し、世界中の注目を集めた、という話もあります。この事例は日本にも伝わり、多くの自治体で街灯や青色灯を乗せたパトロールカーが巡回するようになり、犯罪抑止に一定の効果をもたらしました。
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なお、白色LEDではなく、青色LEDを使った特殊なケア器具で顔の皮膚にある知覚神経に青色光を照射し、全身のIGF-1を増やす方法もあります。
【関連サイト】
AGAIAブルー
中には、青色LEDと聞くと、昨今、PCやテレビが発し、目に良くない影響をもたらすといわれているブルーライトを連想する方がいらっしゃるかもしれません。しかし、この器具は青色光を目ではなく、あくまで顔の皮膚に当てて使うものです。健やかな毛髪の維持や肌のアンチエイジングなどにつながる可能性が高いと考えられます。