DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

次々と登場する耳コピ用ソフト(2ページ目)

楽器を習得する上で非常に重要だけど、なかなか難しいのが耳コピです。その耳コピを手助けしてくれるソフトというのがいろいろと存在しています。ソフトによって手法はそれぞれですが、代表的なものをいくつかピックアップしてみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

RolandのV-Remastering技術を使った「R-MIX」

2011年9月に発表され、非常に大きな話題になったのがRolandのV-Remastering技術というものを使った「R-MIX」というソフトです。これも音を視覚的に表示するという意味では「ほぼ全自動 耳コピ支太郎」と同様ですが、こちらは表示の仕方がだいぶ違うものになっています。

R-MIX

Rolandが開発した「R-MIX」

縦軸が音の高さ、左右はPAN、そして音の強さを明るさで表示させ、リアルタイムに現在鳴っている音が画面に表示されるという仕組みになっています。そして、この画面を利用して、たとえば「センターに定位している高めの音」=ボーカル、「左に定位している低い音」=ベースのように範囲を指定して、その音だけ抜き出したり、そこだけをミュートすることができるというツールです。

現在「R-MIX」はiPad用のアプリである「R-MIX Tab」、Windows/Mac用のアプリケーションである「R-MIX」、それに最新のDAW、「SONAR X2 PRODUCER」のプラグイン機能として搭載されているものと大きく3つあります。

まあ、これを使えばどんな音でも解析できる万能ツールというわけにはいきませんが、目的の音をある程度見つけやすくしてくれるフィルターとしては、非常に便利に使えます。

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