風致地区とは?
「風致地区」をご存知だろうか。少々長くなるが、その意味合いを述べてみよう。都市を形成する区域では、「地域地区」と呼ばれる土地の利用を促す、あるいは制限するためのルールが詳細に定められている。一般的に知られているのが「用途地域」であろう。住居、商業、工業の3種をさらに細かく分類し、計12の用途地域が存在する。なかでも住まいとして人気のあるのが、「第一種低層住居専用地域」(以下、「一低」と称す)である。土地の大きさに対し、他の地域よりも建物を小さく規定しているために、空が大きく、緑も多い。良好な住環境が維持できるというわけだ。
一方、用途地域における「一低」に似た地域地区が「風致地区」である。なぜ、似ているかといえば、土地面積に対する建築面積(建ぺい率)や延床面積(容積率)が小さく抑えられているから。しかし、「風致地区」の目的は豊かな自然を守るために設けられたもので、そもそも住居地域にカテゴライズされた「一低」とはその拠り所が根本的に異なるといって良い。つまり、開発を前提とした「一低」に対し、「風致地区」はできるだけ開発しないように定めた地域だからである。
都内を代表する風致地区に世田谷区瀬田周辺の国分寺崖線が挙げられる。多摩川を望む緑豊かな斜面地帯である。そして、意外に思われるかもしれないが、都心にも風致地区が存在する。東京タワーの足元一帯だ。「ウェリスタワー愛宕虎ノ門」はそのゾーンにほど近く、緑豊かな借景が来場者にも高く評価されているという。
交通アクセスは、日比谷線「神谷町駅」徒歩2分をはじめ、「御成門」や「六本木一丁目」など6駅6路線。愛宕通りに出れば丸の内に向かうバス便もあって、利便性は非常に充実しているといえよう。あえて難をいえば、生鮮食料品の揃う日常使いのスーパーが少ないことか(現地すぐそばに「成城石井」はある)。
角比率高く、バルコニーを十分確保したタワー
建物の形は、いたって整形な塔状である。22階建て総戸数110戸は、ワンフロア5戸ないしは6戸で、角住戸比率は76%。風致地区の景観を享受するために、できるだけリビングダイニングの壁を廃し、(バルコニー手すり含め)ガラスのみとしている。かたやプライバシー優先の寝室は腰高窓に。メリハリの効いたしつらえといえそうだ。天井の高さは、2階~10階・22階が2.585m、11階~21階が2.55m。モデルルームは東南角76.31平米を再現している。リビングダイニングの角は、あえて柱を設けず、眺望を楽しめる配慮が施されている。ぜひ実際にご覧いただくとよいだろう。
エントランス回りも注目したい点である。天然石をふんだんに用いたグレード感と、オランダ大使館敷地に繋がる斜面の緑化など完成が楽しみな空地の設計だ。モデルルームは、昨年11月より公開し、現在の来場数は累計で約350件。3月に第1期登録が始まる予定。
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