「静電気汚れ」は住まいの汚れの原因になる
動かしてビックリ、「冷蔵庫」型の影が……?!
こういった汚れを予防するには、いかに静電気の発生を抑えるか考えるよりも、静電気によって引き寄せる汚れを「いかに壁以外の場所に誘導するか」考えたほうが現実的といえるでしょう。また、その汚れの落とし方についても、「静電気絡みであること」を念頭に置き、対処したいものです。
「静電気汚れ」は、壁(主にビニールクロス壁)以外にも、帯電しやすい箇所であればどこにでも発生し得る汚れです。特に賃貸住宅の原状回復の際に問題にされやすい「静電気汚れ」の対処法、ぜひ一度押さえておいてください。
「静電気汚れ」を予防・対策するには
より帯電しやすいもの、ホコリを吸い込みやすいものを傍に。ただし「カーテン」の洗濯が後々必要になります
■壁と家電の間に距離を取る
静電気以外に、家電の発する熱の影響も受けやすくなるため、距離が近いほど汚れやすくなります。可能であれば、なるべく距離を取るようにしましょう。■壁と家電の間に「段ボール」「パネル」「カーテン」などを挟む
壁よりも帯電しやすいものをそばに置くことで壁への影響を抑えます。「カーテン」の場合は防炎加工のされているものにしましょう。■「陽イオン界面活性剤」で掃除する
換気口・給気口の周囲は、たまに洗濯用柔軟剤やヘアリンスを薄く溶いた水溶液で拭き掃除すると帯電しにくくなります。「静電気汚れ」の掃除方法
■最初から水を使わないことが大事
静電気汚れと予測できる汚れであれば、まずは「掃除機で吸い取」ってみましょう。掃除機の先に付属のブラシをとりつけ、毛足の柔らかい綺麗なタオル(雑巾用ではないほうが良い)を被せ壁紙を傷つけないように注意しながら吸引します。壁紙のエンボスに入り込んだような汚れの場合は、綺麗な毛先の細い柔らかいタイプの歯ブラシで軽くブラッシングしながら、上記の方法を試します。
■家庭用中性洗剤を薄め、軽く叩きながら汚れを写す
乾いたままではどうしても汚れが落ちない場合に、水を使います。上記のようなタオルに薄め中性洗剤を含ませ、よく絞ったら汚れを軽く叩きタオルに移すようなイメージで拭いていきます。ゴシゴシ擦ることの無いようにしましょう。汚れがうすぎたなく周囲に広がり、元に戻らなくなりかねません。■クッションフロア床などの場合は、メラミンスポンジも
「静電気汚れ」は、クッションフロア(ビニール床)にも付着しやすいもの。ここの汚れには、「メラミンスポンジ」を軽く濡らし絞ったものが便利です。ただ、メラミンスポンジ自体がクッションフロアを傷つけてしまう側面もあるため、目立たないところで試してから行うほうが安心。また力ずくでは擦らないようにしましょう。メラミンスポンジは、どうしても落ちないビニールクロス壁でも試みることができますが、傷になりやすいのです。この方法は「最後の手段」に。【関連記事】