荷物を送りたいときは、納品物を携えてまず郵便局窓口へ
郵便局に行けば、フィンランド郵便のテーマカラーであるオレンジを基調にした郵送用の紙箱が、サイズ様々に並んでいる
郵便局内には、計量や用紙記入のセルフブースもあるが、要領がわからなければ窓口に託すのが無難
郵便局には、自分で重さを量って該当用紙に宛先などを記入するセルフブースもあります。けれど、窓口に郵送物一式を持って行き、係員に重さを量ってもらい正しい用紙と記入事項を指南してもらうほうが確実。PRIORITYかEMSかを伝えて荷物を託し、アドバイス通りに記入用紙を埋めれば、あとは自動的に精算と発送手続きをしてくれます。
いずれにせよ、まずは自身で郵送物用の梱包材と箱の調達から。実は、気泡緩衝シート(いわゆる「ぷちぷち」)は郵便局によっては売られていないこともある、ホームセンターなどで手に入れなければなりません。例えばヘルシンキ中心街だと、マンネルヘイミン通りやカンッピショッピングセンター内に店舗を構えるClas ohlson(各店舗情報はこちら)に行けば見つかります。そのほか、緩衝用に軽く紙で包む程度なら、街なかで手に入る新聞や広告、フリーペーパー類も活用できます。
郵送箱については、郵便局に大小様々なサイズのものが揃っています。まず箱を購入してホテルに持ち帰り、梱包や納品をすべて終えてから改めて郵便局に持って行くのもよいし、箱詰めに大きく時間がかからないなら、納品物を直接郵便局に持って行って、その場で箱を選んで支払い前に詰めてしまい(テープ類も置いてあります)、窓口で郵送料を払うときに「この箱も今買います」と伝えるのでもOK。
通常の国際郵送サービス(PRIORITY)利用の場合
到着スピードと値段を天秤にかけて、PRIORITYかEMSかを選ぼう
この場合、重量は30キログラムまでで、荷物の最長辺2メートル以内、かつ長辺+(短辺+奥行き)×2の長さの合計が3メートル以内でなければならない、という細かな規定あり。到着日の目安は6~14営業日内で、料金は重さに比例して上がり、2キログラムなら37ユーロ、最大値の30キログラムだと187ユーロ(2016年2月現在)となります。なお、着払いのサービスはありません。
EMS利用の場合
いっぽう、値段は高いけれどよりスピーディな到着が保証されているのが、EMSサービス(Pikapaketti ulkomaille)。記入用紙にもEMSのロゴがはいっています。EMSの場合も重量は30キログラムまでで、荷物のサイズ条件は、上述したPRIORITY便と同じ。到着日の目安は2~8営業日内で、価格は荷物の形状と重さに応じて88~540ユーロとなります(2016年2月現在)。こちらも着払いは不可。
なお、PRIORITY・EMSどちらの記入用紙にも、宛先や送り主情報の他に、英語で内容物と個数、価格などを簡易説明する必要があります。
フィンランド版「ゆうメール」も活用度高し!
ポスティ・エクスプレスは、まさに日本の「ゆうメール」の国際版
ちょうど日本のゆうメールと同じタイプの厚手の紙封筒で、この中に収まり長辺の超えないのでものあれば、一律14ユーロ(2016年2月現在)で何でも送れるサービスです。荷物扱いにするより断然安く、到着日目安も最短3日とスピーディなので、本やテキスタイルなどのギフトを直送するのに活用できます。
※次ページでは、観光スポットとしてのフィンランド郵便局の魅力をご紹介!