フィンランド/フィンランドのお土産・ショッピング

フィンランドのスーパーで買えるお土産図鑑(2ページ目)

フィンランドのスーパーマーケットは、民芸店では見当たらないような思わぬ土産候補が見つかる、まさにお土産天国! 日本のスーパーに並んでいても気にもとめないような商品が、フィンランドらしさにあふれていたり、パッケージデザインが素敵だったりと、旅のお土産に早変わりしてしまいます。例えばこんなものが見つかりますよ、こんなものまでお土産に喜ばれますよ、といったヒントをご紹介します。

こばやし あやな

執筆者:こばやし あやな

フィンランドガイド


フィンランドならではの素朴でおいしい、味土産

缶詰

例えば地元の珍味が楽しめる缶詰でも、サケやニシンなど魚介類のものはOKだが、肉類はいずれも日本への持ち帰りが禁止されているのでNG

市民の台所でもあるスーパーには、フィンランド人の冷蔵庫や戸棚に常にストックされているようなローカルな食べ物・飲み物がずらり。お手頃で気取らない食卓の味をホテルに持ち帰って試してみたり、旅先の味の記憶を日本で待つ人にもおすそわけしたいものです。

ただし知ってのとおり、国外からの持ち込み食品にはいろいろと厳しいルールもあり、せっかく持って帰ろうとしたものが空港で没収されてしまったという悲報に接することもしばしば。例えばフィンランドの場合、輸出国政府機関発行の検査証明書がない限りは、肉製品の持ち帰りは本来は一切禁止されています。検疫の場で商品を見せたら問題なく通過した、という話もありますが、念のため避けておくのがベターでしょう。穀物や果物に関しても、植物防疫所が細かな禁止事項を定めています。滞在中に消費するぶんには何を買っても問題ありませんが、日本に持ち帰るお土産に関しては、確実に許されたものだけを安全に持って帰って楽しみましょう。

■植物防疫所が発表するフィンランドからの輸入が規制された穀物・果物一覧はこちら

■動物検疫所が発表する肉製品などの輸入の規制情報はこちら

森の恵みを濃縮した、万人受けするベリージャムやジュース

ベリージャム

国内の森で採れたベリーから作られたジャムは、栄養価も高くワイルドな自然の味が楽しめる

濃縮ジュース

ベリー果汁を濃縮したジュースは、水で割ってちょうど良い濃さとなるので、一本でもたっぷり楽しめる

フィンランドの夏の森で、どれだけ摘んでも手に余るほどに育つ、ブルーベリー、ラズベリー、コケモモなどのベリー類。実はそもそもフィンランドでは、ベリーは野菜でも果物でもなく「ベリー」という単独カテゴリーに分類されるほど、食文化に根ざしたおいしい栄養源なのです。

フィンランド人は、夏の間におのおの森へと出かけて一年分のベリーを確保し、冷凍保存したり、何瓶ぶんもの自家製ジャムやジュースを作ってしまうのが慣習。けれどスーパーにももちろん、自然の恵みの味が楽しめる国産ベリージャムや濃縮ジュースがずらりと並んでいます。ベリーをキーワードにした商品は、「健康的」や「森と湖の国」とのイメージともあいまって、フィンランドからのお土産としてはとても喜ばれます。 ちなみに、日本で定着している「ブルーベリーは眼に良い」というイメージは、フィンランド人の間ではあまり語られることがなく、言えば「そうだったの!?」といつもびっくりされるのです。 

ベリースープ

甘いスープなんて、とぎょっとされるかもしれないけれど、デザート感覚で味わえばハマる味

また、各国のお土産の定番、カップスープの素のなかでも、フィンランドでぜひ試してほしいのが、フルーツやベリーがベースになった、ちょっと不思議な甘いスープ。これらは、キーッセリ(Kiisseli)というとろみのついた伝統的なベリースープをレトルトに仕立てた商品で、お湯を注ぐとゆるいジャムのようなスープに仕上がります。温かいうちにすすっても甘みが引き立って体も温まりますし、一度冷やしてから飲むのもさっぱりしていておすすめです。

コーヒー大国フィンランドの家庭用ラインナップは抜群!

フィンランドコーヒー

フィンランド人の個人コーヒー消費量は、世界トップ3に入るほど。さまざまなメーカーやフレーバーのコーヒー粉だけで、店の棚1区画分が埋まるほどのラインナップ

実はフィンランド人、個人のコーヒー消費量が世界有数と言われています。彼らのライフスタイルを見ていたら、その記録に納得。疲れたらすぐに「Mennäänkö kahville?(コーヒーしにいかない?)」と言い出す人が多く、朝食は必ずコーヒーと一緒に、そしてオフィスでのコーヒー休憩の回数の多さは驚き呆れるほど! そんな国民性だけに、もちろん自宅で淹れるコーヒーにもこだわりが強いのです。

ロバーツ・パウリック

こちらはロバーツ・パウリックの変わり種コーヒー。チョコレートフレーバーや、フィンランドらしいブルーベリーの香りが楽しめるものまで

スーパーのコーヒー粉の陳列棚の充実さは見てのとおり。多種多様なパッケージがところ狭しと並んでいて、その大半が国内メーカーのものであるのが誇り。とりわけフィンランド人家庭で愛されている国内2大コーヒーブランドが、1876年創業の伝統あるパウリック(Paulig)社と、1980年代にパウリック創業者の氏族が立ち上げたコーヒーショップ「ロバーツ・コーヒー(Robert's Coffee)」の商品ブランドであるロバーツ・パウリック(Robert's Paulig)社です。

 

ユフラ・モッカ

国内の著名なデザイナーがストック缶をデザインした、パウリック社の「ユフラ・モッカ」シリーズ

どちらの会社からも、さまざまな香りや個性的なフレーバーを追求した家庭用コーヒー粉が出ているので、味見はできずともおしゃれなパッケージを見比べながら選ぶ作業もきっと楽しいでしょう。パウリック社からは、コーヒー粉に保存用の缶と軽量スプーンをセットにしたパッケージ商品も売られていて、シーズンごとに変わる缶のイラストデザインがいずれも素敵と評判。それもそのはず、毎年優れたグラフィックデザイナーがデザインを手がけているのですから!

 
次ページにも、まだまだ続くオススメの味土産!

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