「当たり前」が瞬時に覆されるのが海外旅行
フィンランドは鉄道駅に改札がなく、降車客がプラットホームからそのまま街へと流れていく。そんな日常も、日本人にとっては唖然とする光景だろう
フィンランド旅行のいろは
時差・言語・通貨・クレジットカードの話
時差は、フィンランドが日本に対して7時間遅れ。日本の午後6時が、フィンランドの午前11時となる計算です。ただし、サマータイム中(3月の最終日曜から10月の最終日曜まで)は、差が1時間縮まって6時間の時差となります。駅の券売機など外国人客が利用するスポットでは、フィンランド語、スウェーデン語のほか英語表記もあり安心
■参照記事「フィンランド語 街で見かける&使える言葉一覧」
ところでフィランド人は、年齢層や土地柄にもよりますが、概してとても流暢に英語を話せる人が多く、シャイだと言われながらも外国人とのコミュニケーション意欲がとても高い印象を受けます。言葉に自信がなくとも思いきって話しかけてみれば、多くの人が相手の目を見て理解に努め、身振り手振りで最後まで助けようとしてくれます。地図を手に街をぶらぶらしているだけで、「どこに行きたいの?」とわざわざ声をかけてくれる人が多いのにびっくりした、という旅行者の経験談もよく聞きます。
屋外の魅力的な市場ではカードが使えないことも多いので、いつでも多少の現金は携帯したい
■参照記事「フィンランドの両替」
いっぽうで、フィンランドはクレジットカード・デビットカード大国。たとえ1ユーロ以下の買い物であってもすんなりカード対応してくれますし、街のほとんどあらゆる場所でカード精算が可能です。カード対応していない場所の例は、一部のセカンドハンドショップや屋台、バスやトラムの中、公衆トイレなど。また、カード読み取り機の故障トラブルも時々あるので、カードを効率的に活用しながらも、いつでも多少の現金は持ち歩いておいたほうがベターです。
ほぼどこでも確実に使えるのはVISAおよびMASTERカード、次いでAMEX。JCBカードは対応不可の可能性がとても高いのでご注意ください。また、フィンランド国内ではICチップ付きのカードが一般的であるため、チップのない(カードの縁をスライドさせて読み込むタイプの)カードは、読み取れないで断られることもしばしばあります。カード払いをメインに考えている人は、所有しているカードの会社と読み込みタイプを、事前確認しておいておくことをおすすめします。また近年は、25ユーロ以内の買い物に限り、カードリーダーにかざすだけのワンタッチ決済も主流です。
オレンジ色のロゴが目印のOttoは、駅構内やショッピングセンターの中だけでなく、路上でもよく見かける
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