暮らしやすさを左右する部屋の広さ
間取りへの夢は広がるばかりですが、そこには予算の壁が立ちはだかります。家族ひとりひとりにゆったりとした個室。ソファーセットや大型TVを置いてなおゆとりのあるリビング。ダイニングと一体となったキッチンはお鍋や調味料が外に飛び出さずにすっきり収まる収納完備のアイランドスタイル。これらをすべて実現しようとすれば確実に予算オーバー。そこで、優先すべき部屋、妥協すべきスペースを見極め予算のやりくりをするのが、自分の暮らしに合った間取り選びの秘訣です。
間取りの良し悪しは部屋の配置、広さ、家族で決まる
間取りを分解してみると、食事をしながら団らんするダイニング、TVを見てくつろいだり、時にはお客様を迎えることもあるリビング、料理、洗顔、洗濯、排せつ、入浴など、生活する上で必要な機能を備えたスペースなど、家族全員が使うパブリックな部屋・スペースと、家族個々が眠ったり、勉強したりするプライベートな個室があります。間取りは、このパブリックな部屋・スペースとプライベートな個室の配置の仕方とそれぞれの部屋・スペースの広さで、暮らしやすいかそうでないかが決まるのではないでしょうか。
また、間取りの良し悪しは家族の生活の仕方によっても異なります。そして、家庭の暮らしぶりは千差万別。日本の世帯の数だけ、間取りのバリエーションがあっても不思議ではないように思います。つまり、住みやすい間取りは各部屋の配置×広さ×家族の暮らし方で決まってくるのです。
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