古代ギリシアから伝わる由緒正しき技術

「記憶術」
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記憶術は古代ギリシアまでさかのぼる



この言葉に何やら怪しげな印象をもたれる人も多いかもしれません。

「もしなんでも簡単に記憶できる方法があったら、勉強でも試験でも苦労しないよ」

確かに魔法のように「なんでも簡単に記憶できる方法」はありません。

しかし、確実に記憶を効果的・効率的に行うことができる記憶術は存在します。そして、これは紀元前の古代ギリシアにさかのぼる由緒正しき、伝統ある技術なのです。

記憶術を発明したのは詩人でした

記憶術を発明したと言われるのは古代ギリシアの詩人・シモニデス。そのきっかけは、あるパーティでした。

そのパーティに出席していたシモニデスでしたが、ちょっと用事があって席を外します。そして、そのわずかな間にパーティが開かれていた大広間の屋根が崩れ落ち、パーティの出席者はがれきの下敷きになって全員が死んでしまったのです。

死体の損傷は激しく、だれがだれかもわからない状況でした。しかし、シモニデスはパーティの出席者が座っていた場所を覚えていたため、全員がだれかを教えることができたのです。

この経験からシモニデスは記憶の原理に気づきます。

その記憶の原理とは……