円周率を何桁言えますか?暗記する方法とは?

どうやって記憶するのか

どうやって記憶するのか

今から15年ほど前、小学校で「円周率は3と教える」ようになったという話が伝えられ(正確には「手計算の場合、3を使ってもいい」という話だったそうですが)、円周率が話題になったことがありました。

さて、皆さんは円周率を何桁まで言えますか?

そもそも「円周率って何?」という人がいるかもしれません。円周率とは、円の周りの長さと円の直径の比率を表すもので、「π(パイ)」という記号が使われているものです。「π(パイ)」と聞いて、「ああ、あれね」と思い出した人も多いでしょう。

それでは、何桁まで覚えているでしょう?おそらく、「3.14」、さらには「3.14159」まで覚えている、といった人が多いのではないでしょうか。「マジカルナンバー7」といいますが、7ケタ前後までであれば、数字を記憶できるそうですから。ただ、さらにこれより先を覚えろ、と言われたらどうでしょう?実際には円周率はこんなふうに続いていきます。

3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 342117067

これで円周率100桁になりますが、覚えられますか?これはちょっときつそうですよね……しかし、世の中にはこの円周率を10万ケタ覚えている人がいるというから、驚きです。

驚くべき記憶力の正体は?

では、その円周率の記憶の達人はどうやって覚えているのでしょう?普通の人とは違う脳を持っているのでしょうか、あるいは驚くべき記憶力を持っているのでしょうか。

実は違います。だれもが知っているある方法を使って覚えているだけです。その方法とは………

「ゴロ合わせ」

ぶっちぎり世界記録保持者の記憶術 円周率10万桁への挑戦 (B&Tブックス)

円周率10万桁を記憶した偉人

はい。あのゴロ合わせです。数字の音を使って、別の言葉に言い換えて行う方法です。皆さんも、日本史で、都が平安京に遷った年を「鳴くよ(794)ウグイス平安京」なんていうフレーズで覚えていたでしょう。円周率の記憶の達人は、円周率の無意味な数字の羅列を、ゴロ合わせを使うことで、意味のある言葉、さらにはそれを物語に仕立て上げて覚えているのです。

その達人というのは日本人で、原口證(あきら)さんという方です。ゴロ合わせで変換した言葉を使って、北海道松前藩の武士の壮大な物語を作って記憶しているそうです。このゴロ合わせを使えば、あなたも簡単に100桁ぐらいなら覚えられます!

まずは、あなたのメモリに円周率100桁を送り込みましょう!

円周率100桁記憶に挑戦!!

コンピュータのメモリ

あなたのメモリに100桁を送り込め!

では、さっそく、円周率100桁の記憶に挑戦してみましょう。円周率100桁まで表示した円周率は以下の通りです。

3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 342117067

これをゴロ合わせによって、言葉に変換したものがこちら!

「産医師異国に向こう。産後薬なく産婦みやしろに。虫さんざん闇に鳴くころにや、弥生急な色草、九九見ないと小屋に置く。仲良くせしこの国去りなば、医務用務に病む二親苦、悔やむにやれみよや。不意惨事に言いなれむな」


かなり無理のある文章ですが、数字の羅列に比べ、これなら覚えられると思いませんか? もちろん、1回読んだだけで覚えられません。何度も何度もくり返すことは必要です。 

ただし、次の「ゴロ合わせの文章を覚えるための2つポイント」を押さえれば、そんなにくり返さなくても覚えられますよ。

1:文章に区切りを付けつつ、リズミカルに声に出して読む

上の文章にはガイドが勝手に句読点をふっていますが、句読点があることで、短いかたまりに区切られるため、見やすく、読みやすくなります。そして、覚えやすくなります。

2:文章から想像できる絵を思い浮かべる


たとえば、最初の「産医師異国に向こう」。産婦人科のお医者さんが、飛行機か船で外国に旅立つシーンをイメージすれば、それとともに言葉や文章が記憶されるので、思い出しやすくなります。

なお、くり返し方にもコツがあるので、そちらもお伝えしておきましょう。それは、文章を見ながら覚えようとするより、うろ覚えであっても、とりあえず文章から目を離して語ってみること。

そうやって、覚えていないところ、あいまいなところを明確にしたうえで、文章を見ると、より集中して読むことができます。

ゴロ合わせの活用のポイント、そしてワナ

円周率だけでなく、歴史の年号など数字に関連する記憶、英単語の記憶などには、ゴロ合わせを積極的に活用することをおすすめします。なぜなら、これらは“無意味”なので、理解することによって記憶するという方法が使えないからです。

円周率がなぜ3.14で、なぜ3.15でないのか?いくら考えてもわかりませんよね。そういうものだとして受け止め、覚えるしかないのです。

なお、英単語のゴロ合わせ記憶については以下の記事を参照ください。

>>>ゴロ合わせで英単語を記憶する!基本編
>>>ゴロ合わせで英単語を記憶する!実践編

逆に、意味あるもの(たとえば、円周率の求め方など)をゴロ合わせを使って理解せずにとにかく覚えてしまおうとするのは、かえって非効率になりますのでご注意を。

意味あるものは体系的に、そして論理的に理解することで覚えやすくなるので、焦らないことです。そんなワナに注意しながら、ゴロ合わせで数字や英単語を自分の身近なものにしていきましょう。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。