どこから手をつければいいのか……

仕事の山に圧倒されないためには……
しかし、出社したら、待っていたのは仕事の山。リフレッシュどころか逆に疲れた……、なんてことはありませんか?
「あれもこれもやらなくてはいけない」「うわぁ、どうしよう」と仕事量に圧倒されて、どこから手をつけていいかわからない。
焦れば焦るほど仕事が手につかず、さらに焦るという悪循環に陥ってしまう。
仕事のミスも出て、その後始末でまた時間がかかって、仕事が片付かない。気がついたら残業、残業で休み前の状態に……。
こんな、休み明けで仕事が溜まったときにも疲れないための「記憶術」をお伝えしましょう。
「え? 記憶術で仕事がはかどるの? 疲れなくなるの?」
びっくりした人がいるかもしれません。
実はあなたが仕事をサクサクと片付けるためには、ある「記憶」をうまく活用することが重要なのです。
ある「記憶」とは、作業記憶、ワーキングメモリです。
(参考記事⇒ 「これで仕事もハカどる!注目の"作業記憶"って何?」)
「脳のメモ帳」と呼ばれたりしますが、何かの目的のために情報を一時的に蓄えておく領域です。パソコンの「RAM」「メモリ」にあたるもの、と考えてください。
ワーキングメモリを重くしていませんか?
たとえば、今この瞬間もあなたのワーキングメモリが働いています。働いているからこそ、この文章が読めるのです。文章を読んで理解するためには、直前の文章の内容を記憶しておくことが必要です。もし、読んだそばから忘れていたら理解できないでしょう。
このように瞬間的に記憶してくれるのがワーキングメモリなのです。
文章を読むときはもちろん、われわれが何かを考えたり、意思決定するなど、情報を処理するためにワーキングメモリは必要不可欠な「記憶」です。
このワーキングメモリはすぐに記憶してくれる便利な記憶ですが、弱点があります。それは、その容量が小さいことです。このため、すぐに一杯になってしまいます。
この記憶を常にできるだけ空けて軽い状態にしておくことで、情報処理はスムーズに行うことができます。つまり、仕事がサクサクと片付くのです。
逆にこのワーキングメモリが重い状態になると、仕事が進みません。
仕事が溜まっているときも、うまくこの記憶をマネジメントしないとワーキングメモリが重くなり、仕事が遅くなってなかなか仕事が片付かなくなってしまいます。
このワーキングメモリを軽くすることが、仕事が溜まった時に疲れないための重要なカギなのです。
では、どうすればワーキングメモリが軽くなるのか? 簡単にできる2つの方法をご紹介しましょう。
ワーキングメモリを軽くする方法とは? ⇒ 次ページへ