外国では何かと現地の人のお世話になることが多いでしょう。そんな時こそその国の言葉でお礼を言いたいもの。というわけで今回は、感謝を伝えるドイツ語の表現を紹介します。

まずは"Danke!"


「ありがとう!」にあたるドイツ語は、
  • Danke!(ダンケ!)
Danke

マクドナルドのトレー返却場にも、"DANKE"


より丁重にしたければ
  • Danke schön!(ダンケ シェーン!)
  • Danke sehr!(ダンケ ゼーア!)
とします。

このDankeとは、もともとdanken(ダンケン/感謝する)という動詞の一人称単数形。つまりIch danke(イッヒ ダンケ/私は感謝する)の主語が略された形です。

これを略さずに
  • Ich danke dir!(イッヒ ダンケ ディア!)
あるいは敬称で語る相手には
  • Ich danke Ihnen sehr!(イッヒ ダンケ イーネン ゼーア!)
と言えば、さらに丁寧な感謝の表現となります。

ところでこのdankenという動詞の由来は、denken(デンケン/考える)という良く似た動詞にあります。つまりドイツ語での感謝とは本来、思慮を伴う感情の表れを意味していたわけですね。

ちなみに英語のthankとthinkの関係も、これに同じです。

感謝の段階別の「Dank」を使った表現

dankenの名詞版であるDank(ダンク/感謝)を用いた表現も良く知られています。特に多用されるのは、「いっぱいの感謝を!」を意味する
  • Vielen Dank!(フィーレン ダンク!)
もともとHaben Sie vielen Dank!(ハーベン ジィー フィーレン ダンク!/いっぱいの感謝を得てください!)が略されたものなので、4格をとっています。

さらに同じく「無数の感謝を!」を意味する
  • Tausend Dank!(タウゼント ダンク!)
「心からの感謝」で
  • Herzlichen Dank!(ヘァツリッヘン ダンク!)
「最高の感謝」は
  • Besten Dank!(ベステン ダンク!)
といったように、表現のバリエーションも豊富です。

お願いごともdankで


その他、dank-を用いた、決まった言い回しも存在します。

Dankkarte

感謝のメッセージをつづるDankkarteも、書店や文具店で販売されています (c) wunderkarten.de

例えば
  • Vielen Dank im Voraus!(フィーレン ダンク イム フォラウス!)
文字通りには「前もってありがとう」ということなのですが、実際は頼みごとをする際に伝える「よろしくお願いします」に当たります。
メールや伝言の文末などで使うと良いでしょう。

もっと念を入れてお願いしておきたい、という時は、
  • Ich wäre Ihnen dankbar, wenn Sie mir helfen könnten! (イッヒ ヴェーレ イーネン ダンクバル ヴェン ジィー ミア ヘルフェン ケェンテン!
これは「もしあなたに手助けしていただければ、大変ありがたいのですが」といった丁重な表現です。
 
それから、
  • Ich danke Ihnen für Ihre Aufmerksamkeit!(イッヒ ダンケ イーネン フュア イーレ アウフメルクザムカイト!)
これも良く耳にしますね。

こちらは「皆様の注意に感謝いたします」ということなのですが、要はスピーチや講演の締めに置く「ご清聴ありがとうございました」に相当する言い回しです。

ドイツ語の「どういたしまして」は何と言う?


では逆に、Danke!と感謝の意を伝えられた時、どのような言葉で応じるべきでしょうか?

まず一般的なのが、
  • Bitte!(ビッテ!)
あるいは
  • Bitte schön!(ビッテ シェーン!)
このbitteは英語のpleaseに当たる言葉で使用範囲も広いのですが、「どういたしまして!」の意でも用いられます。

それから
  • Gerne!(ゲルネ!)
  • Gern geschehen!(ゲルン ゲシェーエン!)
も使われます。これらの意味は「喜んで!」ということですが、「好意でやったことですから、感謝は不要ですよ」というニュアンスが出ます。

同じような意味で、
  • Nichts zu danken!(ニッヒツ ツー ダンケン!)も覚えておきましょう。
こちらのほうはさらにはっきりと、「別に感謝されるほどのことではないですよ!」と伝える表現です。

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