英語と同様、ドイツ語もアルファベット(ドイツ語ではアルファベート)で表記されます。
基本となる文字は英語と同じ。ただし、発音は様々に異なります。


口と舌の動きをチェック

Alphabet

ドイツ語のアルファベート(クリックで拡大)。青字は英語での発音記号


A(アー)、B(べー)、C(ツェー)、D(デー)、E(エー)、F(エフ)、G(ゲー)、H(ハー)、I(イー)、J(ヨット)、K(カー)、L(エル)、M(エム)、N(エン)、O(オー)、P(ペー)、Q(クー)、R(エル)、S(エス)、T(テー)、U(ウー)、V(ファオ)、W(ヴェー)、X(イックス)、Y(ユプシィロン)、Z(ツェット)。

まずは口ずさんで覚えたいのですが、その際の参照としてお勧めは、CALLドイツ語というサイトの第1課にある発音用動画です。発音時の口や舌の動きがとても分かりやすく示されています。


母音の発音とその応用

まず五つの母音の発音をカタカナ表記で確認してみれば、A(アー)、E(エー)、I(イー)、O(オー)、U(ウー)。
ごらんのように響きの上で、日本語の「あいうえお」に対応しています。つまり、ローマ字読みです。ただしいずれも、日本語の母音より強く、口を大きく使って発音しなければなりません。
Aは口を丸く開いて「アー」、Iは口を横にぐいっと引いて「イー」、UOは唇を丸く突き出して「ウー」「オー」。
注意が必要なのはEで、口を横に引いて「エー」。「イー」のようにも聴こえます。


子音のうち幾つかの発音は、これら母音の口の動きの応用です。
まずHKは、Aのように口を丸く開いて「ハー」「カー」。
Q
、Uのように唇を丸めて突き出す「クー」。
BCDGPTWは、Eのように口を横に引いて「べー」「ツェー」「デー」「ゲー」「ペー」「テー」「ヴェー」。
このうちBPは唇を弾く様に、Wは上の歯で下唇を軽く噛んで発音しましょう。
Deutsche Schrift

16~20世紀にかけては、ご覧のような「ドイツ文字」が好んで用いられました



開音の「エ」は、日本語に同じ

FLMNRSはいずれも「エ」で始まる子音ですが、こちらのほうは日本語の「え」のように、口に力を入れずに短く発音します。
Fは「エ」の後、上の歯と下唇の間から「フ」と空気を漏らして「エフ」。
Lは、舌を上の歯の裏側へと押し付ける「ル」を続けて「エル」。
Mは、唇を閉じて喉でわずかに発音する「ム」で「エム」。
Nは、舌を口蓋に押し付ける「ン」で「エン」。
Rは、喉ひこを震わせて出す「ル」で「エル」。Lと異なり、舌は口蓋へ突き出さず下げた状態です。
Sは、閉じた歯の間から漏れる空気音の「ス」で「エス」。

残りの子音ですが、Jは「ヨッ」の後に軽く「トゥ」を付け足す感じで「ヨット」。
Vは上の歯で下唇を軽く噛んで出す「フ」から、口を開けてすぼめて、「ファオ」。
Xは口を横に引いて「イックス」。
Yは、まず唇を丸めた「ウ」の形にして「イ」を発音すると、「ユ」のように響きます。続いて軽く唇を弾く「プ」、唇の力を抜いて「シィロン」で、「ユプシィロン」。
Zは、口を軽く開いて出す「ツェ」に「ト」を添えて、「ツェット」。


何の顔文字? いいえ、特殊文字

この他、ドイツ語ではこれらから派生した幾つかの特殊文字も用います。
Sonderzeichen

文字化けを避けたい時は、Ae ae, Oe oe, Ue ue, ssで代用も


まず、ウムラウト(Umlaut)と呼ばれる変母音。
Ä ä(アー・ウムラウト)、Ö ö(オー・ウムラウト)、Ü ü(ウー・ウムラウト)の3つがあります。

Äは、口に力を入れない「え」を伸ばして「エー」。
Öは、Oの発音時のように口を尖らせたまま「エー」と発音。
Üは、Y(ユプシィロン)の最初の「ユ」と同じで、唇を「ウ」の形にして「イー」と発音。カタカナでは普通「ユー」が当てられます。

もう一つの特殊文字はß
「エスツェット」と呼ばれ、小文字としてのみ用いられます。


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