ドイツ語 ガイド 宮城 保之

みやぎ やすゆき

ドイツ語から言葉の謎へと迫る、在ウィーン哲学徒

日本の大学でドイツ語ドイツ文学を修めた後、オーストリアの首都ウィーンで哲学を学ぶ。現在は、翻訳・通訳および語学教師をこなしている。

得意分野

ドイツ語・日本語教育法・翻訳・通訳、哲学・文学・神学・思想史、語源学

ガイド担当テーマ

活動実績

執筆ガイド記事本数25
メディア掲載実績1

ガイドからの挨拶

皆さんは異言語を学ぶことに、どのような意義を認めていますか?

もちろん、多くの外国人と知り合い、世界の様々な知識や情報、技術を得るための手段として、といった考えをお持ちの方は少なくないでしょう。
近年の英語学習熱のいっそうの高まりにしても、こういった学習動機に裏打ちされていると見て間違いありません。

ドイツ語も、そのような意味での学習動機が認められる言語の一つです。
ドイツは経済大国であり、EU内での政治的発言力も大きい。また文化や学問でもドイツ語圏には確たる伝統があり、故にドイツ語は実用のみならず教養の言語として学ぶに値する、と。

学びの契機となるこうした動機付けを、私もドイツ語教師の一人として否定はできません。
ただし私が本当に望んでいるのは、皆さんがドイツ語という異言語にとことん取り組む中で、「人間になる」とはいかなることなのか、我が身をもって知ることです。
それは決して「喜び」のみを意味しません。むしろ苦難に満ちた道行きともなるでしょう。
しかし言語というものが私たちに運命的に課せられた、人間の根本条件であることにこの上なくはっきりと気付かされるのは、他ならぬその魅惑と苦渋が入り混じった道行きの中でなのです。
そしてその気付きなしには、いかに優れた文化的・社会的業績を成そうとも、結局は自身の根底を見過ごした、空虚なものとなってしまうでしょう。

言葉を学ぶとはいかなることなのか。
この問いについて、私自身、多くの先達から学んできました。
今度は私が皆さんのために、ドイツ語によって、その道案内役を務めましょう。

メディア掲載実績

新聞西日本新聞
文化 ノーベル文学賞の二人
2019年11月14日

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