ジャズ/ジャズ入門

これからジャズ(JAZZ)を聴いてみたい人へ ベスト3(2ページ目)

「ジャズってカッコイイ……でも、なんだか難しそう」あなたはそんなふうに思っていませんか? ジャズは「どこかで聴いたことがある」と感じる曲からはじめるのがポイント。これからJAZZを聴いてみたいあなたにお勧めのCDベスト3をご紹介します。

大須賀 進

執筆者:大須賀 進

ジャズガイド

二枚目を買うなら、このCDがおススメ!

有名サックス奏者、ジョン・コルトレーンのCD「バラード」

バラード

バラード


たとえばあなたが恋人と二人で、夜景のきれいなホテルのディナーショウに出掛けたとしましょう。フランス料理のコースに高級なワイン。ラグジュアリーな雰囲気に恋人の瞳はキラキラ。普段とは違う互いの姿にほれぼれと微笑み合う瞬間を想像してみてください。

こんな時に流れてくるのに最もふさわしいと言えるのが、このCDの一曲目に入っているバラード「セイ・イット」です。

テナーサックスは人の声に似ていると言われますが、ここでのコルトレーンのサックスはまさにシンガーです。彼はアドリブが達者なことで有名なサックス奏者なのですが、そのコルトレーンが、普段の少し行きすぎるアドリブを抑え、ただひたすらメロディを二人のために歌いあげます。可憐なピアノの伴奏も、まるで寄り添う恋人のようです。

続いてはじまる二曲目「恋の味をご存じないのね」では、大人の恋について語り、四曲目の「オール・オア・ナッシング・アット・オール」で今後の二人の展開について思いきって相手と話し合ってみるのも良いかもしれません。

でも、ほどほどに。恋愛は相手に迫るばかりではいけません。六曲目の「ホワッツ・ニュー」というタイトルの曲をバックに、相手の話をたくさん聞いてあげるというのはいかがでしょう。「今日は、本当に素敵だった」と評価が上がるのは間違いありません。

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もし、このCDが気に入ったら、ぜひ同じ雰囲気のCD「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」も聴いてみてください。
 

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン


こちらのCDにはヴォーカルが入っているので、歌詞も楽しめます。

ますます艶っぽいサックスの音色を奏でるコルトレーンに、シブい伊達男のハートマンのバリトンヴォイスが絡み、しっとりとした大人の恋を歌いあげます。ハートマンの低い艶やかな声が大好きだという人はたくさんいます。コルトレーンの名演と相まって一度は聴く価値があります。

次のページでは、三枚目に聴いてほしいCDをご紹介しましょう。

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