ガイド厳選!!クリスマスフレンチはここだっ!!(3ページ目)

レストランFEU（乃木坂）
名だたる料理人を輩出する歴史ある名店のひとつ。開店は1980年というから驚きだ。そこから続いているレストランは極めて少ない。新店が沸き立つ中で決して目立たないが、非常にクオリティの高い料理を出すレストランだ。下村浩司氏独立の後を引き継いだ松本浩之シェフの料理もフランス料理のクラシカルな部分をベースに独創性を盛り込み、華やいだ季節を演出する料理に期待が膨らむ。入口のバーカウンターでシャンパーニュを楽しんでからダイニングに移りたい。

東京都港区南青山1-26-16
03-3479-0230
12/22(土)～12/25(火)の間のクリスマスメニューは15,750円(税込サ別)

コートドール（三田）
白い皿の上に黒い塊（牛テールの赤ワイン煮込）を見たときの衝撃は忘れられない。ここでいただいた料理をすべて思い出すことができる。料理が豪速球として向かってくる迫力は今も健在だ。かといってここはビストロではない。クラシカルな、いい意味で何年も変わらない、オンリーワンとしてのフレンチ、コートドール。店舗展開をすることなく、寡黙に静かに目立たぬ地にひっそりと灯りをともす。その存在感は料理人のみならず名だたる料理評論家を唸らせる。著書にお書きいただいた「習慣は第二の天性である」という言葉は今も私の座右の銘になっている。この季節にコートドール。これ以上の大人の極上時間はないだろう。

東京都港区三田5-2-18 三田ハウス1F
03-3455-5145
混みあってはいるが空いている日に予約を入れたい。予算は料理で2人で5万円程度。ホームページはない。

レストラン・アイ（神宮前）
フランスはニースで活躍する松嶋啓介氏がプロデュースする緑豊かな環境にあるガストロノミーレストラン。アプローチから気持ちがときめき、ゆったりとした空間とサービスはこの寒い季節にも暖かさを吹き込む。東郷神社に隣接する静かな雰囲気は都心でも群を抜いているといっていいだろう。東京の素材を積極的に取り入れ、中でも東京Xという豚は希少価値と旨味が人気。さらに年間数十頭しか生産されない東京唯一のブランド牛「秋川牛」がこの季節のメニューに加わる。そして石田博シェフソムリエが赴任してからは一段とサービスレベルが向上。素材に一貫して軒並みならぬこだわりを持つ松嶋シェフの料理哲学に十分応えられるレストランとしていつもニュースは絶えることがない。

東京都渋谷区神宮前1-4-20 パークコート神宮前1F Restaurant-I
03-5772-2091
ディナーは12,000円～
厨房内にシェフズテーブルもあるので空いていればそこで非日常空間を楽しみたい。

ランベリー（青山）
切れ味の鋭さと優しさ溢れる料理を作り出す岸本シェフは数奇な運命に翻弄された料理人かもしれない。腕は超一流だが、銀座交詢ビルのレストランは倒産、次の最初のランベリーも親会社が倒産。そして少しの時間をあけて同じ青山の地に移転し、やっと本腰を入れて調理に取り組める環境になったことだろう。先般フランス大使館で行われたイベントでもエッジの効いた独創的な料理を繰り出したのも記憶に新しい。苦難にめげずに料理人としての再スタートを応援したい。ホームページの清々しい風景も美味しさの一部と捉えていいだろう。

東京都港区南青山5-2-11 R2-A棟 B1F
03-6427-3209
ディナーコースは13,650円


サラマンジェ（虎ノ門）
「この時期どこもクリスマスメニューばかりだよなあ」と嘆くフレンチ好きの方のみにご推薦。二人でとにかくガッツリとフランス料理の王道ともいえる料理をたらふく食べて高級ワインを格安でガッツリ飲んでやるぞ！というカップルのみにおススメできる数少ないレストランだ。
オヤジのフレンチの名の下、ジワジワとファンを増やしついに2013年1月に銀座に移転予定。虎ノ門の地下空間で最後の骨太フレンチを堪能したい。クリスマスメニューなんてあるわけがない。電話で聞いたらそっけなくあしらわれること確実なので気をつけよう。予約の際はぜひジビエメニューを尋ねたい。
シェフのブログは料理人もよく見に行く人気ブログだ。シェフの個性が出ていて非常に楽しく、そして勉強になる。

東京都港区虎ノ門1-11-5 森谷ビルB1F
03-6903-6730
12月23日のみ休みで年内は29日まで営業

アンバロン
外資金融を脱して始めたビストロは当初苦戦の連続だったと聞く。しかし毎日店に立つ両角オーナーはテンションを下げることなく、毎日店に立ち、すでに3年。実に心地良いビストロとして西麻布に溶け込んできた。パリの洒落たブラッスリーを思わせる内装は時間とともに味わいを増している。もちろん料理もワインも期待を裏切ることはないだろう。
これまでクリスマスメニューなど作ったことはないらしいが、常連のお客様から「普段出してないものをぜひ」という声が複数あったため、今年からやるそうだ。クリスマスメニュー初のアンバロン、ハレ感はともかく、少し面白そうな気がする。

東京都港区西麻布1-9-7
03-6438-9699
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