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スリルとドラマが見事に融合『007 スカイフォール』(2ページ目)

007の50周年記念作となる『007 スカイフォール』はダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド3作目。今までで一番エレガントでクールなボンドが、007史上最強の敵(!!)と闘います。監督はアカデミー賞監督『アメリカン・ビューティ』のサム・メンデス。アクションに加えドラマ性もアップした大傑作と評判です!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


シリーズ史上ベスト3に入る強敵現る!

『007undefinedスカイフォール 』

ボンドの強敵シルヴァをハビエル・バルデムが怪演


この敵を倒すため、ボンドは英国だけでなく、スコットランド、中国、トルコに大移動。日本の軍艦島をモデルにした場所も登場します。各地で危機また危機の連続で、そのたびに機転をきかせて、素晴らしい身体能力で乗り越えていくボンド。でもそんな彼をあざ笑うかのように、黒幕シルヴァはしぶとく、Mと007を攻めたてます。

今回の敵シルヴァは、おそらく007映画史上ベスト3に入る悪役。その悪事の根底にあるのは、Mへの執着心です。個人への復讐心がMAXまで肥大したシルヴァは、もう誰も止めることはできません。加えて元は優秀なエージェントですから、賢く、この手の作戦を実行に移す手練手管は持っている、まさに強敵! 

だからこそ『007 スカイフォール 』は、おもしろいのです。敵役が賢く手強いほどおもしろくなるのが、この手のスパイアクションの醍醐味であり、『007 スカイフォール』は、その醍醐味を思い切り堪能させてくれるのです。
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