地方都市は、ゴールウェイが人気
ゴールウェイのコリヴ川の水辺には白鳥やかわいい鳥の姿も
ダブリンの主要スポットを回ったら、アイルランド西部の都市ゴールウェイに行くというのが人気の定番コース。北の果ての世界遺産や独立をめぐる事件の舞台となった都市を訪れに、北アイルランドまで足を伸ばすのもおすすめです。それではそれぞれの見どころをご紹介します。
■ゴールウェイ
中世の町並みの雰囲気の残る街ゴールウェイは、アイルランドの中でも人気の都市。ダブリン以上にコンパクトなかわいらしい街ですが、バレン高原やモハーの断崖など、自然が生み出したアイルランドらしい風景が近くにあることからも、季節を問わず多くの観光客がこの街を訪れます。バレン高原とモハーの断崖は、セットツアーになっていることが多いので、小ぶりなゴールウェイの街の観光と組み合わせて効率よくまわれるのも魅力です。
断崖絶壁のドンエンガス遺跡
またゴールウェイは、西に浮かぶ3つの島からなるアラン諸島への玄関口としても有名。モハーの断崖とアラン諸島の一番大きな島・イニシュモア島にあるドンエンガス遺跡は2つとも断崖という点から、どちらかにしぼるという方もいますが、ここまで来たらぜひイニシュモア島にも行かれることをおすすめしたいです。イニシュモア島に渡りバスやサイクリングで遺跡まで行く 道すがら、長年強風にさらされ続けて、変形したまま生息する木々などを目 にすることでしょう。アイルランドの自然の美しさと厳しさの両方をあわせ持つその景色の中に、本土とはまた違った魅力を発見できるはず。
自然の厳しさが伝わる風景
アランセーターの本場だけあり、すてきなお店もいろいろあります。セーターはやはりお値段が張りますが、帽子や手袋など、小物も揃っているので、予算に合ったお気に入りのものがきっとみつかるはずです。
イニシュモアへのアクセスは、ゴールウェイからバスでフェリー乗り場まで行き、そこからフェリーで40分ほど(大人往復25ユーロなどからあります/2012年12月現在)。日帰りもできますが、ゆっくり1日イニシュモア島を満喫するためには島で1泊するのがおすすめです。
■北アイルランド
30年以上前の事件を人々は未だ忘れない
イギリス領である北アイルランドは、アイルランド共和国という国の歴史を語る上で欠かせない場所。その歴史的事件の舞台となったベルファストやデリーからさらに北上すると、世界遺産でもあるジャイアンツコーズウェイがあり、この世のものかと一瞬見紛うほどの不思議な景色を目にすることができます。
ジャイアンツコーズウェイのほか、今にも波にさらわれそうな崖の上に佇むダンルース城、サーモンの漁場としても有名だったキャリアックリード橋はすべて、北アイルランドの北部アントリム州のポートラッシュ付近にあります。
とにかく六角形の石の連続
一番の人気スポット・ジャイアンツコーズウェイは「巨人の通り道」という意の通り、巨人のフィン・マクールがつくりあげ、自身の知恵でスコットランドから攻めて来た巨人を追い返したという伝説もあります。そんな伝説も不思議と信じられるような、六角形の石だらけの景色。自然の作り出した驚異に圧倒されている間に、あっという間に時間が過ぎていきます。 晴れの日は写真日和この上ないのですが、強風で雨の日とくれば、沿岸というロケーション上風にかなり煽られるので、折り畳み傘ではなくフード付き ウィンドブレーカーが必需品です。
世界遺産ジャイアンツコーズウェイ
お酒好きにはたまらない世界最古のウイスキー蒸留所・ブッシュミルズもこのエリアにあるので、製造工程の見学や試飲を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ポートラッシュ周辺のこれらの見どころを結ぶローカルバスの本数はかなり少なく、アクセスが不便なため、レンタカーでの移動がおすすめです。車の手配が厳しい場合は、ダブリンからの日帰りツアーや、デリーやベルファストからのツアーを利用すれば効率よくまわれます。
次はデイトリップで気軽に足を運べる
ダブリン郊外の遺跡の数々をご紹介します。