短い旅行でもアクセスできる超アイルランド的スポット!

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イベントのあった日は少し人が多めでしたが、普段はとにかく何も無さが際立つ緑の丘

ダブリン近郊にある、不思議な形をした石や土塁がいくつか残るだけの小高い丘、タラの丘。古代ケルト人たちの政治、経済、文化、宗教の中心地だったこの場所は、アイルランドの文化に大きく影響したという歴史的な観点からだけでなく、アイルランド人にとっての聖地的な場所という意味でも重要視されています。

日本から遠く離れたアイルランドまで旅行する場合、できるだけ長めの休暇をとって地方の魅力も余すことなく満喫する、というのは理想的なパターンではありますが、現実的には1週間程度が精一杯という方も多いと思います。タラの丘はそんな短めの旅程の方には特におすすめ。ダブリンからもほど近くバスで1時間半ほどで到着するので、デイツアーで簡単にアクセスできるのも旅行者にとってはうれしいところ。また、世界遺産でもあるニューグレンジの近くに位置するので、この両スポットがセットになったツアーも多数。そして両スポットを回ると、「タラの丘の方が良かった」という人が意外に多いのです。何もないのに世界遺産に引けをとらない人気、よく考えるとすごいですね。

アイルランド人の聖地・タラの丘

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小さな勾配で遊ぶ子どもたち

「風とともに去りぬ」で、アイルランド移民の娘である主人公のスカーレットの一族が所有する農園はタラと名付けられています。このことからも、かつてケルト文化が隆盛を極めたタラという場所、ひいてはタラの丘はアイルランド人のこころのふるさとのような場所であることが想像できます。

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周囲はこののどかさ

晴れた日にはアイルランド国土の70%が見渡せるというこの丘。ケルト文化の全盛期に王がここにいたと言われ、王の選出もこの場所で行われていたと言われています。また、かつてはアイルランドの政治と文化の中心地でもあり、アイルランドにキリスト教を布教したセントパトリックはこの地からカトリックの布教をはじめたとも。

丘の上に広がる野原には要塞跡と思われる土塁や、石の王座などが残るのみ。でも、この何も無い空間が生み出している空気感こそがこの場所の魅力で、不思議と心はいにしえの時へといざなわれます。実は私自身、アイルランド上陸二日目にこの場所を訪れました。まだアイルランドで右も左もわからなかったころ、心には希望と同じくらいの不安があったと思うのですが、ホストマザーにこの場所につれてきてもらって、妙に心が落ち着いたことをよく覚えています。

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丘の周りには興味深いもの多数

またこの丘だけでなく、時間があったら、周囲もぜひ散歩してみてほしいと思います。辺りには古墳の入り口のような佇まいをした石があったり、自然の美しい場所なので季節によっては自生したベリーなどにお目にかかれることもありますよ。

ツアーの申し込みは、ダブリンの街の中心地にあるツーリストインフォメーションで簡単にできます。ダブリン近郊にある超アイルランド的スポットタラの丘。派手さはないですが、不思議と心の落ち着くおすすめスポットです。


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