特別感たっぷりのお土産 アイリッシュジュエリー

アイリッシュジュエリーをアイルランド土産に
ストーリーとともに生き続けるアイリッシュモチーフとは

アイルランドに長く伝わるモチーフをシルバーやゴールドにあしらった、シンプルなアイリッシュジュエリー。モチーフひとつひとつにはそれぞれ意味があるといわれ、キリスト教文化が色濃く根付いたアイルランドらしく、なかには修道院で生まれたものもあります。

それぞれのモチーフの成り立ち、込められた意味やエピソードにはユニークなものがたくさん。ピンときたモチーフを選ぶもよし、それぞれのエピソードをふまえて選ぶも良し、旅の思い出にお気に入りのものをみつけてみてはいかがでしょう。ここでは、アイルランドで特に人気のモチーフを3つご紹介します。

Trinity Knot（トリニティノット）

アイルランドの女の子の間で特に人気なのが、こちらのトリニティノット。このモチーフは大昔にアイルランドの修道院で生まれ、ケルズの書のような聖書の装飾写本でとりわけよく見られる柄。1つに繋がれたラインが描く三角形のような形は、3つのものからなる特別なものを示しているのだとか。

キリスト教の教え、三位一体「the Father, Son and Holy Spirit」の意味がもっとも有名ですが、「祖母、母、娘」、「過去、現在、未来」などの意味もあり、不屈の愛の象徴でもあるそう。大切な人への贈り物にしても良さそうですね。

Claddagh（クラダ）

17世紀の終わりにゴールウェイで結婚指輪として生まれたクラダリングですが、現在では友人同士でも贈り合うこともあるモチーフ。また、婚約指輪としても根強い人気があるそう。アイルランド国外での認知度も高く、アイルランド系ミュージシャンがPVで身につけていたり、アイリッシュ系のルーツに誇りを持つ人たちにも人気があります。

ハートは愛、両手は友情、王冠は誠実さを意味しています。付け方によりその人のステータスがわかるともいわれ、右手につけハートが上向きだとシングル、ハートが自身の方を向いていると恋人がいるという意味。左手でハートが上向きの場合は婚約中、逆だと既婚という意味があるのだとか。

High Cross（ハイクロス）

アイルランドの各地で見られる石のハイクロスをモチーフにしたジュエリーも人気。ひとつひとつに異なる模様が彫り込まれている石のハイクロスには、それぞれにストーリーがあるといわれています。オファリー州にある修道院のハイクロスなど、アイルランドには特に有名なものがいくつかあるのですが、そのような現存する模様を刻印したものもあるそうです。

アイリッシュジュエリーの相場とお店

アイリッシュジュエリーはネックレス、リング、ピアスともにシルバーで30ユーロほどのリーズナブルなものから、地元デザイナーによるハンドメイドで150ユーロ近いお値段の張るものまであります。婚約指輪向けのデザインは、宝石が埋め込まれているものもあり、こちらはやはりそれ相応のお値段です。お土産におすすめなのは今回の記事でご紹介したようなシンプルなデザインのもので、お値段35ユーロほどのライン。さりげないデザインなのでどんな服装にも合わせやすく、普段のおしゃれにも取り入れやすいのではないかと思います。

アイリッシュジュエリーの購入場所は指輪であれば街の専門店をおすすめします。今回の取材でジュエリーの写真と人気のモチーフについてお話を伺った「R&C McCORMACK Celtic Jewellers」もそんなお店のひとつ。お店を訪れた時に、これが自分のサイズだなと思い何気に指輪をつけたのですが、お店の方が「多分こっちのサイズよ」とワンサイズ下のものを手渡してくれたところ、これが本当にぴったりでスッと指になじみ驚きました。サイズ感が重要な指輪はこんな風に、専門店の方のアドバイスをいただきながら選ばれた方が、長く使えるお気に入りになるのではないかと思います。

そのほか、センスの良いアイリッシュプロダクトが揃う「KILKENNY」も、おしゃれなデザインのものが多く揃っています。

とにかくリーズナブルで普段遣いのものを、ということであれば、ダブリンの街に数多くあるお土産屋さん「CARROLS」がおすすめです。好みや予算に合わせて、お気に入りのものをみつけてくださいね。

＜DATA＞
■R&C McCORMACK Celtic Jewellers
住所：51 Graftonstreet, Dublin2
TEL：353 1 6773737

■KILKENNY
住所：6-15 Nassau Street, Dublin 2
TEL：＋353 1 6777066

■CARROLS
住所：37 Grafton Street, Dublin 2
TEL：+353 1 6777812