メインは牛ヒレ肉のロッシーニ風を
シーフードののマリネ、キャビアの載った甘海老のタルタル、鰻と雲丹のテリーヌを。タルタルの下にはスムール(クスクス)が敷かれる。メニューを見る限り料理は恐ろしくクラシックガストロノミーだ。今のビストロではなかなか出ないだろう。温菜の中にエスカルゴのパイ包みがあったが、写真のとおりで迫力十分。フランスでは未だよくある料理だが、日本では余り見かけることはない。なぜか?若い料理人はこういった料理を教えられないまま料理人になるからだ。テリーヌもそうだ。パイ包みやバラエティに富んだテリーヌを仕込めるビストロの料理人がどれほどいるだろうか。鰻と雲丹のテリーヌを
中にはエスカルゴがたっぷりと
定番メニューをぜひ
不思議なのは満席なのに「すいませーん」という日本特有のお客からの「声」がないことだ。ワインのお代わりの時に呼び止めるくらいか。30名ほどで溢れているフロアにスタッフは店長と長尾さん(とても可愛らしく気持ちのいい応対をしてくださった)の2人のみ。時折店長は「空気の流れが悪いんで少しドア空けますねー」と熱気を外に吐き出す。
予約の取り方について聞くと朝10時に実際に店に来るとすぐに取れるとのこと。開店は16時でも仕込は早朝からだ。店長自身も深夜まで片付けに追われ、朝は早くから仕入や準備に追われるのだ。直接伺ったわけではないが、そのモチベーションは「常に満席」であり続けることだろう。名刺をいただいたら「オーナーの高坂です」とはっきりとした口調でかえってきた。株主(オーナー)として職務をこなし、これからの夢を見据えているに違いない。
俺の~シリーズのレストランはブックオフの創業者坂本氏が始めたもの。料理のクオリティ、スタッフのモチベーション、そしてシステム、そこに話題性をたっぷり盛り込んで都心部で「格安フレンチ・イタリアン」を展開。今後は立飲み高級割烹を開店すると聞く。
メインディッシュのメニュー
しかし、16時に入店し、18時に店を出たが満腹のままその後どうしようか迷ったのだが、デートの場合はアフターも十分考えたい。
店名は「俺のフレンチ」だが、お客の70%は女性。フランス料理の裾野は女性ともに日本に大きく広がっていることがはっきりわかった夕方であった。
俺のフレンチ(銀座)
東京都中央区銀座8-7-9
地図
03-6280-6435
営業時間(月~土)16:00~23:30
フードラストオーダー22:00(売り切れ、変更有り)
日休、祝日は営業
予約電話は10:00~15:00まで
夜10時以降入店可