NEWボール発売!
ブリヂストンから10月に新しいプロ・上級者向けボール「X-01」と「X-01z」が、発売になりました。評価の高かった前作「X-01 MILD」と「X-01 SOLID」の後継モデルで、ツアー途中であるにもかかわらず池田勇太プロ(X-01)や宮里藍プロ(X-01z)をはじめ、契約プロが続々と新モデルに変更しているようです。軟らかい「X-01」は飛距離重視。「X-01z」はスピン量重視のボールになります。
10数年前、日本ツアーではほとんどの選手が国内メーカーのクラブを使用していましたが、時代が変わり、現在は海外ブランドのクラブを使用しているプロが随分多くなりました。プロの海外志向も強まっていると言えます。
その中で、国内メーカーのボールは意外と根強く使用されているばかりか、最近では海外の大物プロがブリヂストンやスリクソンなどの日本メーカーのボールを使うことも増えてきています。特許でがんじがらめになっているともいわれるゴルフボールの世界では、世界的に高水準な技術を持つ国内メーカーには優位性があるようです。
ブリヂストンでは、こうしたプロ・上級者向けのボールに加え、20年間売れ続けている大ベストセラー「NEWING(ニューイング)」、それに海外向けの「BRIDGESTONE GOLF」ブランドから6機種。年配層向けの「PHYZ(ファイズ)」からもボールを出していて、ホームページに掲載されている取り扱いボールはなんと23種類!(2012年11月現在)。性能の異なる様々なボールが出ています。
なぜ、これほどまでにボールに種類が必要なのか?
それは、それぞれのゴルファーのパワーやプレースタイルにマッチさせること、そしてボールに要求される性能が、ドライバー、アイアン、アプローチ、パットなどの局面で異なることの二つが理由です。
ドライバーは、低スピン性能が高いほうが飛距離が伸びやすくなりますが、アプローチでは強力にバックスピンをかけて止めたい、といった相反する性能をボールには求められます。現在は3ピース、4ピースといった多重構造のボールが主流になってきていますが、これもこうした相反した性能を実現するための技術のひとつです。
今回は、ブリヂストンのNEWボール「X-01」と「X-01z」を例にとって、ボールの性能がどう決められるのかを紹介してみたいと思います。