ソリッドボールの先駆け

ツアープロの使用に耐えうるスピン性能を持った画期的なボール「レイグランデ WF432」
トッププロと歩んだツアーステージの10年」では、クラブを中心に紹介しましたが、ツアーステージを語る上で、忘れてはならない存在がボールです。

ブリヂストンは、ダンロップと並んで国内のゴルフボールメーカーとしては絶対的な地位を占める存在。特にツアープロに絶大な支持を受けた糸巻きボール「ロイヤルマックスフライ」をもつダンロップと異なり、早くからプロユースに耐えられるソリッドボール(ボールのコアが合成ゴムによる固体で出来たボール。コアに糸ゴムを巻きつけた糸巻きボールと対比する意味で使用されることが多い)の開発に取り組んでいました。そんな中からトーナメントで爆発的に使用者を増やした「レイグランデWF432」など、優れたソリッドボールがツアーを席巻した実績を持っています。

ツアーステージブランドとしてのボールは、「MC-432」からスタート。1999年には「MC392S」というスピン性能に優れたモデルが登場。ツアープロから絶賛され、男子ツアーで30戦中21勝、女子ツアーで30戦中12勝、日本アマ使用1位と上級者に圧倒的な人気を誇りました。優れたギアであれば貪欲に使用するプロやシリアスゴルファーに指示されるところは、まさにツアーステージの真骨頂。

世界初のウレタンカバー3ピースボール「U-SPIN」
2000年に、世界初のウレタン系素材のカバーを用いた3ピースボール「U-SPIN」が登場。丸山茂樹選手の世界記録「58」は、「U-SPIN」によってマークされたものです。

ウレタン系素材が出たことで、ソリッドボールは飛距離はもとより、糸巻きボールを凌駕するスピン性能を発揮することになりました。他のメーカーも続々とウレタンカバーのソリッドボールの開発に着手。本場アメリカで常にシェアNo.1のメーカー、タイトリストもタイガー・ウッズらトッププロが愛用した「PROFESSIONAL」から、ウレタンカバーの「PRO V1」に移行。ダンロップでは、逸品として知られる「ロイヤルマックスフライ」の廃盤が決定。操作性、飛距離、均一性などほとんどの点で勝るウレタンカバーのソリッドボールの登場で、完全に糸巻きボールの歴史に終わりをつげました。ギアの変更には極めて慎重なタイガー・ウッズもこの年、糸巻きボールからソリッドボールへの変更を行っています。「U-SPIN」は歴史的な用具の変更に先鞭をつけたボールといえそうです。

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