発酵
高温、多湿の発酵室
発酵工程では3時間。これもすべて機械で管理され、高温、高湿度のなか行われます。外の天気の影響は関係ないため、発酵段階では湿度・温度は変えないそう。この段階で乾燥してしまったら、美味しくならないので常にウェット。余談ですが、カメラのレンズが曇ってしまったくらいです。
乾燥
茶葉は乾燥機の中を通り、高い温度から低い温度に下がる室内で、乾燥させられます
乾燥工程になると、茶葉は116度で機械にはいり、71度で出てきます。段階的に温度下げます。乾燥機のなかで、異なる温度で熱を送っているそうです。
工場内には別の乾燥機もありました。ローリングをして最初にふるいで落ちてきたファーストデュールという茶葉専用の乾燥機。ファーストデュールはいつも専用の乾燥機にかけ、特別なグレードに仕上げるそうです。
等級分け
ふるいにかけて、茶葉のグレード分けをします
乾燥機を通った茶葉は、最終的なふるいにかけられます。
袋詰めされた紅茶。どの国へ輸出されるのでしょうか
また、最後に、カラースペキュレーター(茶葉の色で分ける機械)に通します。茶葉の見た目の色を合わせるのが目的のようです。かなり高額だというこの機械は4台も導入。
FBOPF Extra Special
外は雨が降ったりやんだり、雷がゴロゴロし始めたり、天気の移り変わりの激しい一日でした。取材を終え、工場を後にする夕方、工場に向かうバスに乗って出勤するひとたちに出会いました。工場は24時間稼働しており、スタッフはシフト制で勤務しているそうです。
取材では、機械の大きな音にかき消されないよう、自然と話す声が大きくなっていました。熱気と活気が生きた紅茶を生んでいるのですね。
おいしい紅茶を届けるために、眠らない工場。
1杯の紅茶をもっとじっくり味わいたくなりました。
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