スリランカ大使館のハシタ ディ アルウィス公使参事官のセイロンティーのセミナーから、2回目は「個性の異なる魅力的な紅茶を生み出す6つの産地」について、そして「最近のセイロンティーについて」ご紹介します。

スリランカでは紅茶が栽培される海抜によってハイグロウンティー(高地産)、ミディアムグロウンティー(中地産)、ローグロウンティー(低地産)に分けられます。

ハイグロウン

スリランカの紅茶産地。
ヌワラエリヤ Nuwara Eliya
高地産の代表ともいえるヌワラエリヤはスリランカで一番高いところ、海抜約2000mのところでお茶が栽培されています。ヌワラエリヤは「セイロンティーのシャンパン」とも言われる香り高い紅茶。明るい光が差したようなオレンジの水色で、ややライトな渋みを伴います。
クオリティシーズンは1~3月。

ディンブラ Dimbula
セイロンティーの中では最も有名なのがディンブラ。ヌワラエリアより低い地域であるものの、海抜1500mから2000m近くのところで栽培されています。香りはヌワラエリヤより深く、水色は濃く、渋みとボディの強さがほどよく感じられる紅茶です。ストレートでもミルクを入れても合うのでとても利用価値が高い。
クオリティシーズンは2~3月。

ウバ Uva
日本ではファンが多く、最も人気があります。産地は海抜1500mくらいに位置しています。ディンブラとウバは海抜がほぼ同じですが、山の斜面の西側がディンブラ、東側がウバです。独特の香りが日本とドイツで人気が高く、コロンボのティーオークションで両国がウバの価格を吊り上げているそうです。
クオリティシーズンは8~9月。

ウダプセラワ Uda Pussellawa
ヌワラエリヤとウバの間にある小さなエリア。ウダプセラワはディンブラやウバより高地で、ヌワラエリヤより低い位置にあります。水色はディンブラやウバより明るく、ヌワラエリヤより濃い。バラ様の香りがするといわれています。
ウダプセラワはヌワラエリヤとウバに接しているため(地図を参照)、1年間に2回のクオリティーシーズンがあります。
ヌワラエリアに隣接するところでは1~3月。
ウバに隣接するところでは8~9月。

ミディアムグロウン


キャンディ Kandy
海抜700~1200mのところで栽培される中地産のお茶。ハイグロウンティーより深いコクある味わいは日本や北アメリカで好まれています。また自然の甘味が感じられるのがキャンディ紅茶。

ローグロウン


ルフナ Ruhuna
海抜0mから600~700mくらいのところで栽培されます。ルフナの土は黒く、こういった土壌条件から収穫した茶葉も黒く、濃い味の紅茶が作られます。日本の消費者にはちょっと強すぎると思われるかもしれませんが、ミルクや砂糖を入れるとちょうど良い味わいとなります。抽出液が濃く、味がしっかりしたものが出来るので、ペットボトル入り紅茶などready to drink用にはルフナの紅茶がよく使われます。

ローグロウン紅茶を安いイメージと考えられやすいのですが、コロンボオークションでハイグロウンティーやミディアムグロウンよりも高値をつけることもあります。スリランカの紅茶生産量の60%はローグロウンティーで占められており、ルフナは中東、ロシアや旧ソビエト諸国などに輸出されています。