スリランカ 世界有数の紅茶生産地
サバラガムワにて。ローグロウンエリアの紅茶工場に向かう途中
スリランカでは一般的に一年中お茶の製造をしています。標高の高いところから低いところまで広い範囲でお茶葉を栽培。産地によって旬の時期もありますが、茶摘みに始まり、一連の製造工程を通って、通年紅茶が作られています。
茶畑で摘まれた茶葉は、大きくまとめると、次のような流れで紅茶へと加工されます。(※製茶工場ごとに作業システム・環境などの細部は異なります)
3つのタイプの紅茶が作られています
オークションにかけられる前の紅茶サンプル
スリランカの製茶工場で製造されるお茶のタイプは主に3タイプ。
仕上がりの大きい葉・・・茶葉をカットしないで製造。
仕上がりの大きい葉と、細かい葉の両方。
仕上がりの細かい葉・・・製造工程の途中、ローターベインという機械で茶葉をカットして製造。
仕上げの紅茶はどうやって決まる?
では、どのようにして仕上がりの茶葉が決まるのでしょうか? それは、茶葉に合った紅茶作りとか、作り手の望むものではありません。紅茶は、クライアントの希望や、市場での需要を見て決められるようです。最近の市場での需要を受けて、スリランカ紅茶産地で最も標高の高いところにある有名な茶園などでも、仕上がりの大きい葉を作る方向に移行しているようです。
工場で作られた紅茶は、ほとんどがオークションを通じて取引されます。オークションの前、一部サンプルがブローカーのところへ。ブローカーから、バイヤーへと届きます。バイヤーはクライアントにサンプルを送ったりして、オークション前に買い付けたいものを定めておきます。