hato

周辺マンションのバルコニーをチェック!

旧約聖書のノアの方舟やギリシア神話にも登場する鳩は、平和のシンボルとして親しまれています。その昔、平和の祭典であるオリンピックで鳩が放たれ、大きく弧を描いて空を舞っていた場面をうっすらと思い出します。群れを為す性質も、平和の象徴とされているようです。

ところが、マンションライフにおいては、鳩が平和のシンボルであるとは、とてもじゃないけれど言えません。率直に言うと、ガイド大石は鳩が嫌いです。それは、以前住んでいたマンションに鳩が来るようになってからのこと。

日本では、1980年代あたりから都市部を中心に鳩による糞害などが多発するようになりました。都市部に生息する野鳥の糞には、人間に肺炎を起こすような病原菌が含まれると問題となっていますが、群れを為す鳩となると、その糞害の規模も尋常ではありません。親に言われていたのか、ニュースで見たのか、子どもの頃から鳩には近づかないようにしていました。「鳩=病気」という方程式ができていたのかもしれません。

それが、何と、よりによって自分のマンションで鳩とのバトルを演じることになるとは。
新築で購入した当時は、平和でした。それが、いつ頃からか鳩がバルコニーに来るようになり、追っ払っても追っ払っても、ちっとも学習しません。考えれば当たり前で、日中の我が家は空家。追っ払えるのは夜間、早朝、そして休日。これでは話になりません。

磁石は効かない!止まらせないことが一番

鳥の頭には磁気があるため、これを狂わせるような磁石をおくと良い。と聞き、大型の磁石を購入してベランダに置きました。が、ある時、その磁石の上に鳩がいるのを見て、怒り心頭に発します。観察していると、夜間を過ごすために止まる場所が毎回同じであることに気付き、該当箇所を止れないように細工。一か所を細工すると次の場所、次の場所としばらくはいたちごっこでしたが、ついに夜のネグラにされることがなくなりました。これは非常に効果的でした。

やっと、鳩の糞を気にせず窓を開けられるようになったと喜んでいたのも束の間、隣戸のバルコニーが糞害にあっていることがわかり、また、密封生活。この頃になるとマンション全体で問題になっていたので、隣戸に細工の方法を伝授するとともに、理事会に鳩除けを提案。マンション全体で鳩が止まる場所にネットを取り付けることが決まりました。

ある日、サービスバルコニーに鳩の卵を見つけた時は卒倒しました。鳩は物陰が好きなため、バルコニーはとにかく整然としていることが大切です。室外機の下や隙間が大好きだとわかり、徹底してふさぎました。植木鉢の隙間も彼らにとっては、最高の住空間です。

鳩に悩まされないマンション選び

彼らは、絶壁が好きなのだそう。なんでも、生まれ故郷は断崖絶壁のある国だとか。マンションの壁を見ると、いにしえの血が騒ぐのかもしれません。ネグラとなる絶壁があり、昼間に餌をもらえる公園が近くにあると彼らにとっては天国です。

マンション選びの際、中古住宅の場合は、バルコニー(特に上層階)をチェック。新築マンションであっても、周辺マンションの鳩事情をぜひ観察してください。さらに、近くの公園に鳩がいるかどうか。餌をやる心無い(心優しい?)人間がいるかどうか。これも要チェックです。

個人的に鳩とバトルを繰り返していても、あまり良いことはありません。マンション全体で取り組むことが効果的ですし、効率的です。隣り合ったマンションであっても、同じように鳩被害に遭うとは限りません。鳩の好みを読み、嫌われるマンションとなる必要があります。

最近は、都心の鴉も大問題です。鳩が人間を襲ったという話は、あまり聞いたことはありませんが、子育て期の鴉が人間を襲う話はよく耳にします。悩ましい問題です。

鳩、鴉、猪、熊など、野生生物が人間生活に悪影響を与えるニュースに遭うたびに、彼らだけが悪いのではないとの思いが増し、私たち人間が生態系を意識した総合的な判断のもと、対応しなければならないのだと、肝に銘じる次第です。でもやはり、鳩にはマンションに近づかないでもらいたい。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。