木密地域対策
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ただし、この木密(木造住宅密集)地域は、液状化予測図や急傾斜地危険区域などとは異なり、幾種類かの概念マップが存在する。まず、現況をあらわす「木密地域」。これが一般的な考え方に基づいて町丁目単位で区切られたもの。つぎに、「木密整備地域」。現況とは多少異なり、道路を境界として、整備推進のために仕切ったゾーンとなる。そして「先行地域」。これが、前述したプロジェクトで先行することが決定した地域である。各区からの提案に基づいて都が補助を行い、不燃化をバックアップする流れだ。
マンション自体は鉄筋コンクリートで造られ、周囲に木造住宅が集まっているからといって、ただちに延焼の危険性を問うものではないかもしれない。が、これらの地区のなかには、道路の幅員が十分でないところもあるようだ。消防活動に支障をきたす恐れがある地域では注意を要する。立地選びの際にはリスクとなるかどうかを冷静に見定めたい。
◆木密地域不燃化プロジェクトにおける取り組み(東京都)
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