プランバナン寺院遺跡群への道
プラオサン寺院の石仏群。仏教寺院なので、残された彫刻やレリーフはほとんどが菩薩像や観音像で、仏教説話から題材をとっている。ロロ・ジョングランと同時代の寺院といわれるが、プラオサン寺院を見るとその違いがよくわかる
旅の起点となるのはジョグジャカルタ。日本からの直行便はないので、インドネシアのジャカルタやバリ島のデンパサール、マレーシアのクアラルンプール、台湾の台北、シンガポール等を経由する。LCCや格安航空券で3万円弱から。ツアーは4日間10万円前後からで、世界遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」を同時に訪ねるものが多い。
■周辺の世界遺産
ボロブドゥール寺院。アンコール、パガンと並んで世界三大仏教遺跡のひとつに数えられている
「プランバナン寺院遺跡群」はジョグジャカルタからトランス・ジョグジャという公共バスで簡単に訪ねることができる。「ボロブドゥール寺院遺跡群」はジョグジャカルタのギワガン・バスターミナルから1時間半ほど。ジョグジャカルタではふたつの遺跡を訪ねるツアーもたくさん催行されている。
マラッカのスルタン・パレス。マラッカはクアラルンプールの国際空港から4時間ほど
デンパサールからジョグジャカルタに入る人はバリ島で「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学の表現としてのスバック・システム」、マレーシアのクアラルンプールを経由する人は「マラッカとジョージタウン、マラッカ海峡の古都群」、新馬ポールを経由する人は「シンガポール植物園」に立ち寄るのもおもしろい。
プランバナン寺院遺跡群のベストシーズン
セウー寺院のレリーフ。仏教寺院なのでブラオサン寺院と同様仏像のレリーフが大半だが、写真右上に鬼神カーラの顔が描かれているように、仏教・ヒンドゥー教の文化が入り交じっている
雨期は11~4月で湿度も高いので、この時期を避けた乾期の6~9月がベストシーズンといわれる。といっても一日中雨が降り続くことはあまりないので、雨期でも十分楽しめる。
世界遺産基本データ&リンク
ハンサ堂のリンガとシヴァ堂。シヴァ堂は2006年のジャワ島中部地震から立ち入り禁止となっている(2012年9月時点でも同様)
シヴァ堂東ファサードのエントランス部分。プランバナンの遺跡群はそのほとんどが安山岩と呼ばれる火山岩で造られている
登録名称:プランバナン寺院遺跡群
Prambanan Temple Compounds
国名:インドネシア共和国
登録年と登録基準:1991年、文化遺産(i)(iv)
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