クルマ好きなら一度は是非!
クルマ好きなら一度は見ておくべき、“モンテレー・ウィーク”。例年、8月第3週に行われるが、そこで“夏休み”を過ごすことが僕の、最大にして最高(最幸?)の年中行事になって久しい。初めて、訪れたのは1996年。その年のメインテーマは、BMWだった。モンテレー・ウィークは、月曜日のクエイル・ラリーに始まる。火曜日にはカーメル・コンコース、水曜日にモーターワークス・リバイバル、木曜日にペブルビーチ・ツールデレガンス、といったイベントが開催され、併せてオークションのプレビューやオートモビリア即売会も行われているから、実は週の前半も、見どころがいっぱい。
そして、金曜日ともなれば、モータースポーツ・ギャザリング(クエイル)や、コンコルソ・イタリアーノ、レジェンド・オブ・アウトバーン、モータースポーツ・リユニオン(ラグナセカ)といった有名イベントで、クルマ好きのボルテージもイッキに頂点へ。そのハイテンションを維持したまま土日の週末へとなだれこむ。正に興奮のるつぼ。
ハイライトが、ゴルファー垂涎のまと、ペブルビーチゴルフ場の18番ホールで行われる、コンクール・デレガンスだ。
見るべきものは、会場内に留まらない。各ラグジュアリィブランドのマーケティング展示や、スペクテーターパーキングにやってきた名車の数々、あちらこちらの自動車クラブのかたまり、渋滞の列にまぎれたクラシックカー、オークションのプレビュー、そして、街中に路駐されたヴィンテージカー、と、モンテレー市およびその周辺は、クルマ好き大興奮の舞台となり、華やかな一週間はアッという間に、過ぎていく。
今年はキャロル・シェルビー一色に
今年のモンテレーは、キャロル・シェルビー一色、だった。彼が自らの名を冠したコブラを造りはじめてちょうど50年、しかも、その年に亡くなってしまったからだ。日本のクルマファンには、一部の熱狂的な信者を除いて、ピンとこないかも知れないけれども、シェルビーの人気は絶大で、元気な頃、彼がイベント会場に姿をみせると、シュワルツネッガーの登場と同じくらい、否、それ以上の人だかりができたもの……。