大阪グルメ/大阪のフレンチ

エッサンシエル (大阪・北浜)(3ページ目)

大阪北浜に今年オープンしたフレンチ「エッサンシエル」。元ル・コントワール・ブノワ大阪のエグゼクティブシェフをされていた大東シェフが描く、見た目にも味わい的にも繊細で美しい料理世界は、まさにフランス料理と日本料理のマリアージュ。女性には特にオススメしたい一軒です。

執筆者:麻生 玲央

・魚料理
長崎産の鯛undefinedリヴィエラ風

長崎産の鯛 リヴィエラ風

魚料理は「長崎産の鯛 リヴィエラ風」。これもシェフらしいシンプルで和の佇まいすら感じる一皿ですが、テクニックとテイストは見事なまでにフランス料理。鯛のフォンとオリーブオイル、バターによる酸味の効いたソースは繊細な味わいながらコクがあり、これが鯛の上品な白身を一層引き立てているのです。アクセントとなる長期間熟成のレモンの皮漬けや、バジル、セミドライトマトはリヴィエラをイメージさせますし、見た目の彩りも夏らしい鮮やかさです。


・肉料理
大和ポーク

肉料理は大和ポークを使った一皿

肉料理は「大和ポーク」(奈良産)! 肉はブロックのままオーブンで5分火入れして、5分休ませる、を繰り返して約2時間じっくりと焼き込み、最後に皮が香ばしくなるように強めの火入れを施して完成。カウンターで切り分けされるのですが、その時点で香り高く、食欲を刺激してくれます。

肉質は弾力はありながらもジューシーで柔らかい。ロゼ色というよりもピンクに近い色合いは、官能的に美しく、もう食べる前から「旨い!」と叫びそうになったほど。これも大和ポークの素晴らしきポテンシャルを見事に引き出したシェフによる火入れの賜物でしょう。しかも白身部分がとにかく甘くて上質。この白身部分だけでも山盛り食べたくなる旨味(甘味)は特筆物です。

また、肉の横に配されたガルニも、加茂茄子の上に枝豆や餅麦、小玉葱、マスタードソース、さらにパルメザンチーズの煎餅という、ガルニとは思えないほど緻密に構成されていて、これにも驚きです。


・デザート
無花果のティアン

無花果のティアン

デザートは無花果のティアン。土台のサブレ生地の上には生クリーム、そしてそれを囲うように薄切りにカットされた無花果が美麗に配置されています。甘さ控えめで優しいテイストが印象的。また、添えられたバニラのグラスも滑らかで、これはカシスのソースと共にいただきます。


日本ならではのフレンチ

本場での修業に裏付けされた確かなフレンチテクニックと、割烹さながらの少量多皿料理と和の心溢れる器のマリアージュ。フランス料理を食べていながら、日本ならではのなごみの時間を過ごせる希有なレストランの誕生です。


<DATA>
・店名: Essentiel
・所在地:大阪市中央区北浜1-1-28 ビルマビル北浜7F
・アクセス:京阪電鉄「北浜駅」26番徒歩約1分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:06-4963-3767
・営業時間:12:00~、17:30~。
・定休日:日曜日

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