バル・アサドール「ドノスティア」

ダイビル

「ドノスティア」があるダイビル本館

その昔、堂島川にかかる田蓑橋を南に向かって中之島に渡ると、橋のたもとの右手(西側)には大阪大学医学部、左手(東側)にはネオ・ロマネスク様式の旧ダイビル本館(大正14年竣工)が、歴史の証人として鎮座していました。 往時の旧ダイビル本館はイギリスやドイツの領事館も入居していた8階建ての「高層ビル」であり、周囲に高い建物もなく、威風堂々とした最先端のテナントビルだったのです。

その旧ダイビル本館は約90年の時を経て、既に「クイントカント」の記事内でも御紹介したように、今年(2013年)2月、地上22階・地下2階建の新しいビルに建て替えが完成しました。今回の建て替えでは低層階に古き佳き時代の意匠ができるだけ復元されており、旧ビルのDNAを大切に受け継いでくださったことに深く感謝せざるにはいられませんね。
入口

「ドノスティア」の外観

新装なった新ダイビル本館の1・2階にはこの7月計11軒のショップ&レストランが開店しましたが、本日は1階の一番東側に居を定めたスペイン・バスク地方のバル料理をフィーチャーしたバル・アサドール「ドノスティア(Donostia)」をご紹介します。因みに「ドノスティア(Donostia)」とはサンセバスチャン(バスク地方随一の海辺のリゾート地)のバスク語での別名です。
チャコリ。

上写真はバスクの微発泡ワイン「チャコリ」。ワインはもちろん、他にも奈良の地酒などもあります。

シェフは奈良の富雄のスパニッシュレストラン「アコルドゥ」で川島宙シェフの下で5年間スーシェフとして活躍されていた日野宏秋さんと、サンセバスチャン郊外の海を臨む3つ星「アケラレ(Akelarre)」やマドリッドの2つ星「セルジ・アローラ(Sergi Arola)」で活躍されていた砂田裕智さんという、バスク料理店として最強のツイン・シェフの布陣。

注):現在(2015年)、砂田シェフは大阪に自身のお店をオープンされて独立されています。砂田シェフのレスタウランテ「エニェ」の記事はコチラ。
http://allabout.co.jp/gm/gc/456010/

店内

「ドノスティア」の店内。

店内への入口は中之島通側とビル内からの2か所。二方が天井から床までガラス張りで開放感溢れる店内には、英国アンティークのオーク製のベンチを再利用したカウンターと3つのハイテーブルが置かれ、東の窓沿いにはハイカウンターも設置されて、気軽な利用に対応されています。

基本的に立ち飲みが相応しいのですが、中之島通側には川島シェフの思いがこもった家族向けの低いテーブル席も用意され、晴れた日には外のテラス風の椅子席で川風に吹かれながら開放感を味わえるでしょう。

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