大阪グルメ/大阪のスペイン料理

ドノスティア (大阪・中之島ダイビル本館)(2ページ目)

2013年7月に開業したダイビル本館にあるバル・アサドール「ドノスティア(Donostia)」。あの奈良の至宝「アコルドゥ」の大阪店ということで、ドノスティアのシェフにはアコルドゥの二番手だった日野シェフ、そしてバスクの三ツ星でも修行されてきた砂田シェフによる最強のツイン・シェフ体制! 日本最高クラスのガストロバルの誕生といえるでしょう。今回は夜の料理から御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央

夜の料理から御紹介

・イワシ酢漬け
BOQUERONES EN VINAGRE

BOQUERONES EN VINAGRE

スペインバルといえば定番の「イワシ酢漬け」。やはりまずは「イワシ酢漬け」が定石のスターターでしょう。定番ゆえに安心安定の美味しさはもちろん、爽快感のある鮮やかなヴィジュアルも、そしてボリュームも申し分なしのマスト的一皿。

尚、ドノスティアのメニューの価格表示は「円(yen)」ではなく「d(ドノスティアの頭文字d)」(1.00 d = 100円)と表記されており、例えばこのイワシの酢漬けの場合、4.00 d(つまり400円)と書かれています。こういうアソビ心もユニークでいいですね。

・エンサラディージャとガンバス
ENSALADILLA CON GANBAS

ENSALADILLA CON GANBAS

バスクのバルといえば「ピンチョス(串を刺したオープン・サンドウィッチ状の小皿(タパスの一種)料理)」。このピンチョスはパンの上にガンバス(=海老)とポテトサラダにニンニク入り自家製マヨネーズと王道路線で、海老のプリプリ感が伝わるルックスがたまらない一皿です。

特筆したいのは使用されている「海老」が国産ということと、その海老の火入れが半生加減の絶妙な火入れであること。外国産の輸入海老ではなく、鮮度の高い国産の海老を使用されているところに、ガンバス(のピンチョス)に対する本気さを感じます。

しかも、1個2.50 d(250円)はお値打ち!  これは必食でしょう。

・バカラオのコンフィとピーマン
BACALAO

BACALAO

そしてスペイン料理には欠かせないバカラオ! バカラオとは「鱈(タラ)」のことで、ドノスティアでは看板の絵にも起用されている食材です。シンプルなルックスながら火入れが精妙で鱈の身質(持ち味)をいかんなく活かした仕上がりとなっています。鱈は日本料理でしか食べたことがない、という人には是非とも食べてほしい逸品ですね。

・葛城の合鴨
PATO

PATO

地産地消ということで、合鴨は葛城産! 肉自体のポテンシャルが見事なまでに高いのですが、それを活かしきる火入れテクニックがまたブラボー。上写真を見ていただければ伝わると思いますが、このロゼ色のグラデーションの美しさたるや、三ツ星レベルのレストランで出てきても違和感のない仕上がり。バルというスペック環境でもこのクオリティを維持できるのは、やはり高い実力とセンスを持つ二人のツインシェフがいればこそ、でしょう。

また、肉のボリュームはもちろん、3種類のソース(りんごのピューレ、つるムラサキのクロロフィル、バルサミコ)もたっぷり添えられており、実に食べ応えのある一皿となっています。

次のページでは、牛肉料理やアロス(米料理)等を御紹介していきます
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