夜の料理から御紹介

・イワシ酢漬け
BOQUERONES EN VINAGRE

BOQUERONES EN VINAGRE

スペインバルといえば定番の「イワシ酢漬け」。やはりまずは「イワシ酢漬け」が定石のスターターでしょう。定番ゆえに安心安定の美味しさはもちろん、爽快感のある鮮やかなヴィジュアルも、そしてボリュームも申し分なしのマスト的一皿。

尚、ドノスティアのメニューの価格表示は「円(yen)」ではなく「d(ドノスティアの頭文字d)」(1.00 d = 100円)と表記されており、例えばこのイワシの酢漬けの場合、4.00 d(つまり400円)と書かれています。こういうアソビ心もユニークでいいですね。

・エンサラディージャとガンバス
ENSALADILLA CON GANBAS

ENSALADILLA CON GANBAS

バスクのバルといえば「ピンチョス(串を刺したオープン・サンドウィッチ状の小皿(タパスの一種)料理)」。このピンチョスはパンの上にガンバス(=海老)とポテトサラダにニンニク入り自家製マヨネーズと王道路線で、海老のプリプリ感が伝わるルックスがたまらない一皿です。

特筆したいのは使用されている「海老」が国産ということと、その海老の火入れが半生加減の絶妙な火入れであること。外国産の輸入海老ではなく、鮮度の高い国産の海老を使用されているところに、ガンバス(のピンチョス)に対する本気さを感じます。

しかも、1個2.50 d(250円)はお値打ち!  これは必食でしょう。

・バカラオのコンフィとピーマン
BACALAO

BACALAO

そしてスペイン料理には欠かせないバカラオ! バカラオとは「鱈(タラ)」のことで、ドノスティアでは看板の絵にも起用されている食材です。シンプルなルックスながら火入れが精妙で鱈の身質(持ち味)をいかんなく活かした仕上がりとなっています。鱈は日本料理でしか食べたことがない、という人には是非とも食べてほしい逸品ですね。

・葛城の合鴨
PATO

PATO

地産地消ということで、合鴨は葛城産! 肉自体のポテンシャルが見事なまでに高いのですが、それを活かしきる火入れテクニックがまたブラボー。上写真を見ていただければ伝わると思いますが、このロゼ色のグラデーションの美しさたるや、三ツ星レベルのレストランで出てきても違和感のない仕上がり。バルというスペック環境でもこのクオリティを維持できるのは、やはり高い実力とセンスを持つ二人のツインシェフがいればこそ、でしょう。

また、肉のボリュームはもちろん、3種類のソース(りんごのピューレ、つるムラサキのクロロフィル、バルサミコ)もたっぷり添えられており、実に食べ応えのある一皿となっています。

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