(注)「ダ・アンドレア」は閉店しております。この記事は2007年時に取材した過去の記事です。

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京橋の新星イタリアン

ダ・アンドレア
これが「ダ・アンドレア」の店構え。シンプルな外観です。
京阪、JR、地下鉄が乗り入れる大阪の東の玄関口とも言える京橋は、夜になるとネオン輝く怪しく猥雑な歓楽街というイメージがぬぐえませんが、この京橋の大通りから一筋はずれたところで、この街が持つエネルギーを凌ぐポテンシャルで、京橋にこの店ありと評判を高めているのがイタリア料理の「ダ・アンドレア」。シェフは若き次世代シェフ明石誠さん。サービスは笑顔の素敵な奥様が担当されています。

開店は2年前ですが、今や予約の取りにくい店となるほど、地元客を中心にファンが増加中。この店の料理を食べていただければ、分かってもらえると思いますが、とにかく前菜からドルチェまで、そのどれもが驚くほどにハイレベル! 正直、この価格帯でこの味は信じられません。

ハイコストパフォーマンスな夜メニュー。

ダ・アンドレア
塩味の効いたフォカッチャ。これがまた美味しいのです。
料理は、ディナーコースが前菜+パスタ+メイン+デザート+コーヒーで3,800円とリーズナブル。これだけハイレベルな料理をこの価格帯で食べられるなんて、本当にお値打ちすぎます。


・帆立とカブラのスープ
スープ。
蕪の持つピュアなクリームホワイトが際立つ鮮やかさ。

「蕪」の持つピュアで瑞々しさをいかんなく内包したスープは、帆立との相性も抜群で、口の中で優しく溶け消えてゆく感覚がとても印象的な逸品。後味も軽やかで、蕪の風味(余韻)に鼻腔が満たされていくかのようです。


・ホロホロ鳥のテリーヌ
テリーヌ。
ボリュームたっぷりで食べ応えあります。

ホロホロ鳥を使ったテリーヌは、かなり高密度な濃厚テイストとなっており、ワインを呼びます。一緒に添えてあるのは、うるいと胡桃のサラダ。これをテリーヌに包んで食べるのもグッド。粒胡椒のアクセントも上手く決まっています。


・タリオリーニ 鰺・菜の花、サフラン風味のラグーソース
パスタ。
サフランが全体を綺麗な色合いに演出。

パスタにはかなりうるさい私ですが、これには参りましたね。手打ちのタリオリーニと具材、それにソースが三位一体と化し、見事なまでのまとまりを魅せてくれます。普通、魚を使ったパスタは「具」または「ソース」だけが主張し過ぎるパターンが多いのですが、このパスタは鰺の旨味、菜の花の香りと食感、サフランで仕上げたラグーソースが、驚くほどにタニオリーニと三位一体化しているのです。全ての要素が集約され一つの味として纏まった完璧な料理ともいえる逸品でした。ブラボー。

次ページでは、ハイレベルな肉料理とドルチェ達を御紹介します