西天満にあるフレンチの新星「ラ ボンヌ ターシュ」

外観

「ラ ボンヌ ターシュ」の外観

ここ数年の間に質の高いレストラン/和食店の新規出店が相次いでいることで目が離せなかった北区西天満の老松通り界隈。ここ一年で私が記事で発信した店だけでも「老松 喜多川」、「イザイ」、「ピ グレコ」と、新店ラッシュの勢いは留まることなく、今や大阪屈指の美食ストリートとなりましたね。

そして、古美術店や弁護士事務所がひしめく伝統と文化の香り高いこの街に、この7月初旬またもや一軒の稀有な新星店が誕生しました。

日本人が初めてフランスに渡って修業・活躍されていた頃の本場フランス料理の香気を漂わせる、その小さな店の名は「ラ ボンヌ ターシュ(La bonne tâche)」。「よい仕事」という意味の店名は、シェフの田村敏幸さんの師匠である斉須政雄さん(東京・三田の「コート ドール」のオーナーシェフ)が名付けてくださったそうです。斉須さんといえばパリのランブロワジー(L'Ambroisie)をベルナール・パコー(Bernard Pacaud)さんと共に作り上げた方として、フランス料理界では知らぬ人のない方ですね。

地元大阪の岸和田出身の田村シェフは辻調卒業後、三田にある「コード ドール」の門を叩いて修業を開始。その後、神戸の名店や、フランスに渡ってボーヌやニームでも修業されましたが、最後に再び「コート ドール」に戻られ、通算すると「コート ドール」で計8年間みっちり修業された後、今回地元大阪での独立を果たされたのです。

ワイン

美味しい料理には、美味しいワインで。

老松通りの中ほどから南へ折れ、「老松 喜多川」を通り過ぎ、数軒南にある木のドアを開けて店内に入ると、明るいベージュのフローリングと木を効果的に配した温もりのあるモダンなインテリア。(現在は)カウンター8席のみで、カウンターの向こうには、すっきりとステンレスで統一されたキッチン。シェフの舞台(戦場)となるフルオープンのキッチンは隅々まできれいに手入れさており、とても広々としています。

次ページからは、ディナーコースの料理を御紹介していきます